天狗となって遊んだのでした。北八ヶ岳・天狗岳。2
翌朝の朝ごはんショットは、ぶれぶれの写真になってしまいました。昨夜の惨劇に動揺を隠し切れません。写真はウソをつかないなぁ。前日、夕方寝の眠気眼で晩御飯を頂いた私達は、それでも食いしん坊根性を発揮し、御飯のお代わりを数度繰り返し、赤岳鉱泉の食事は旨い、旅館の食事のようだと、横のオジサンと話しながら、お腹一杯になって布団に突入したのでした。午後7時頃の話です。そして、恐ろしい事件に出会ってしまったのです。題すると、「噂に聞いた山小屋酔っ払い事件を初体験」みたいな感じです。
もう、とにかく、ひど過ぎます。私達、可愛そう。寝ている頭の真上で騒がれて、取っ組み合いの喧嘩の間も、じっと寝た振りを決め込んでました。オバちゃんが、「こんなん初めてやわ!」と叫んだり、小屋の主人米川さんが、その酔っ払いを必死で諭したり、それこそ、こんなの初めてで、滅多に出会えない経験が出来ました。しかし、酔っ払いのオジサン、真夜中に冬山の外に出て、「おーい」とか騒いでたけど、寒くなかったのかなぁ。翌朝は、非常にお行儀の良いオジサンになってました。
雲海の向こうは、金峰山の辺りですか。秩父山系の山々が幻想的です。六時半に出発した朝は、少し薄曇りでしたが、それがかえって、山の景色を厳かな雰囲気にします。中山に至る斜面は、緩やかにアップダウンを繰り返します。森に入って、また森を抜けます。目の前にする景色は、見る度に全く違った景観を見せ、見る度に心に残る感動を与えてくれます。A野君は、素晴らしい景色にマヒしてしまいそうですと言います。まったく、その通りです。高所の稜線を歩く私達は、空を自由に遊ぶ天狗の気分。墨絵の中に溶けていきます。
今日は、まだ誰も歩いていないのでしょうか。雪の森は、今日始めての訪問者を静かに迎えてくれました。八ヶ岳の森は、周期的に立ち枯れを繰り返しています。立ち枯れた木々の下から、また次の樹が育っています。厳しい冬の季節を乗り越えていきます。そんなたくましい森が、静かに私達を迎え入れてくれることに、その懐の深さを感じます。遠くから鳥のさえずりが聞こえました。動物もこんな厳しい条件の中で、たくましく生きています。雪を踏みしめる音と、自分の息使いを聞きながら、静かに感動をかみ締めます。
森を抜けた先に広がる雪原は、白駒池です。標高2,115m、面積11.4ha、直径510メートル。広大な池は、3月の今になっても、まだ凍っていました。
黒百合平から中山を越えて、冬は凍って雪原となっている白駒池を目指しました。単純に高見石経由で池に向かってもいいですが、戻ってくる道が同じになってしまいます。そこで、高見石小屋のスノーシュー・ツアーが使っている、白駒池へのショートカット・ルートを探してみることにしました。雪のシーズンのルート・ファインディングが、安全に出来るのも八ヶ岳の魅力です。途中には「オコジョの庭」と呼ばれる、大きな雪のマシュマロが点在するメルヘンな場所があると、先月の高見石訪問で聞いています。もう雪で踏み跡は、無くなっているかもしれません。高度が2,300mから少し降りた辺りに、入口があるはずです。先を歩いてもらったA野君には、登山道の右側に注意して歩いてもらいました。地図を確認し暫く歩いて、おやっと思ったら・・。A君は気付かずに通り過ぎてしまってました。(もー、頼むよ~。車と一緒で、自分で運転しないと駄目です。いつまで経っても人任せなんだよね~。パートナーとは呼べません!)うすい足跡が、右の森の中から出てきてました。この大きな足跡は、スノーシューの物でしょう。踏み跡を追って、森の木々の間を蛇行しながら進むと、広くぽっかり開けた場所に到着です。これが「オコジョの庭」でしょう。でも雪が溶けて、マシュマロも殆ど無くなっていました。更に進むと、ルートは一旦池に向かっているだろう水線を外れて、池から離れた方向へ向かいますが、それは「白駒湿原」を経由するため。ニュウからの道とも合流します。湿原からは、真っ直ぐ池の方向です。森の行き先が明るくなってきて、池が見えてくると、あれですか?と、A野君は嬉しそうな顔になってました。大きな雪原を目の前にして、大休憩。残りの行動食を平らげました。
写真は、天狗岳への稜線。雪庇が東側に張り出します。ポップアップ画面で見てもらうと分かりますかね。右上の岩の形、天狗に見えますか?にゅっと鼻を上に向けている横顔。赤色の登山者の上は、小さく見えてます、黒百合ヒュッテです。厳しい岩稜の天狗岳と大きな森。この山行を凝縮した一枚です。
帰りには高見石小屋に寄って、テラスで休憩。高見石から望む白駒池は、いつ見ても美しいです。一気に渋の湯まで駆け下りました。そして「渋・辰の館」へ。秘湯感のあるお風呂で、ゆっくり。国道沿いに新しく出来たでしょうか、蕎麦屋さん「そばのさと」。天ぷらがたっぷり。お腹も一杯、良い山の思い出も一杯で、ホントに素晴らしい山行でした。赤岳行きたいなぁ。
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

























夜ともなれば、外は厳しい寒さです。小屋の中は、薪ストーブの暖かさが行き渡ります。我々親子は、更にストーブの横で、あったかーい。息子はコタツで変な体勢で寝てたので、足がしびれたと半ベソ。スノーシューの後は、揚げパンを注文してたので、それがまだ腹の中にあるらしく、食欲が無いみたいです。美味しい鍋と、肉野菜炒め。民宿のような、豪華、山小屋御飯を、私が1人半前食べることになりました。山は太るなぁ・・、・・寝よ。











こんなに穂高の山が近くに見える場所に、来れる幸せをかみ締めます。目の前にドッかと構え、白い雪をまとった姿は美しくて、見ていて飽きません。日本を代表する山岳観光のメッカである上高地は、本当にいい所ですねー。息子も最後は?上機嫌でした。









































最近のコメント