伊吹山の懐へ。伊吹山・笹又道。
森を歩いていると、標高700メートル辺りからミズナラやブナが見えます。花や紅葉の季節を外れてるからでしょうか。この登山道はとても静かですねー。あの賑やかな伊吹山とは思えません。伊吹山と言えばスキー場からの登山道しか思い浮かばなかった私は未熟者でした。最近になって伊吹山の登山道はスキー場からだけではないことを知りました。そのひとつがこの笹又登山道。南のスキー場側が伊吹山の表とするなら、笹又道は裏側から。ちょうど伊吹山の北側を歩きます。植林を抜け、時折見せる自然林の素晴らしい雰囲気にハッとさせられます。トップシーズンの花の種類も、こちらの笹又道が多いと聞きます。
登山口のさざれ石公園については次回の記事で紹介しますが、とても興味深い場所でした。ただそこに車を置いたのは失敗でした。さらに農道を行くと、もっと上の方に整備された駐車場があったんです。さざれ石公園に寄った後は、もう一度車に戻って上の駐車場に車を置くべきでした。上の駐車場まで、かなりの距離です。立て札に、これ以上先は行き止まり云々書いてあって、それに惑わされたんです。下山時にうんざりしました。くねくねした農道を登山道的道を通ってショートカットしながら進みます。ふもとからスカイラインが見えているんですが、本当の登山道にはまだたどり着けず。このときには知らない上部駐車場にすらまだ着いていません。右の写真は素晴らしいショートカット道。石積と竹林に癒されます。道路の足元には、たぶんオンシーズンなら素晴らしい花が咲き乱れているはずの草たちが生息しています。
冒頭に書いた自然林は素晴らしいです。この笹又登山道は昔はかなりの藪道だったらしいじゃないですか。今は山岳会の整備でとても快適な道になっています。そういえば登り始めの道路脇には日本山岳会東海支部の播隆上人の碑が水場と共にありました。この登山道の最初の方の急登は、もとからついている仕事道をたどってるんでしょうがないでしょう。途中にはさざれ石の混じる石積で囲った休憩場所も作ってあって、一本取れます。その前に何本も休憩してるんですが・・。さあ先に見えている明るい場所は、尾根筋の開けたすすき野です。
風ですすきが穂を揺らします。もう秋が始まっているようです。大きな雲が上空をどんどん流れていって、朝に比べれば日差しも差してきました。もう下山してきている初老の男性とすれ違いました。朝は全く視界が効かないほどガスっていたとのことです。
スカイラインの下20メートルほどをトラーバースしていく登山道。こここそ笹又登山道のハイライトです。木の生えない岩肌の見える斜面を高原植物が覆います。その中を登山道が続き、この風景の中を歩いていると北アルプスを歩いているような錯覚におちいります。後で山頂の博物小屋のおじさんに教えてもらったイブキレイジンソウ等たくさんの高山植物が咲く花道。渡る風が最高に気持ちがイイです。ここまでの苦労と汗が飛んでいきます。
北尾根縦走路との合流地点。「静馬ヶ原」と呼びます。写真上部へ伸びていっている道が北尾根道です。県境稜線を歩き、国見峠までどれくらいあるんでしょう。見えているピークから降りてくる斜面は、息子のいる辺りを底に再び伊吹山に向けて駆け上がっていきます。この鞍部のゆったりとした景色を息子も気に入ったみたいです。息子が撮っているのは、南へ伸びていくスカイライン。「まだあんなに道路を歩かなあかんのや」と言いながらパチリ。
先ほどの静馬ヶ原からスカイライン道路に上がって、約2キロ弱歩きます。スカイラインに車は少なかったのですが、駐車場には結構な台数の車。ここからは南側の遊歩道で快適頂上散歩です。
登頂!山頂の展望は効きませんでしたので、ヤマトタケル像との記念撮影も早々に切り上げ。早速お目当ての小屋の食事。たいしたものはありませんが・・
息子、ぜんざいが売り切れだったのでガックリ。別の小屋に行くのも面倒なのできつねうどんを注文。これが山菜ものったボリュームたっぷりのうどんだったので、息子も気を取り直しました。やや甘い田舎風の味付けでした。温まった体は座敷で横になると、寝てしまいそうになる心地よさ。ビールは自制。息子も寒いのでソフトクリームは要らないとのこと。
静馬ヶ原を下りま~す。ってちょっとお話を飛ばしそうに・・。実は頂上駐車場からスカイラインを歩こうとしたら車が多くて側道を歩くのも危なかったんです。息子も単調な道路歩きを避けたい様子。それで駐車場に戻ってヒッチハイクしたんです。子供を連れてると和やかに話せます。短い距離ですが乗せていただきました。カローラ・ワゴンの年配ご夫婦は名古屋ナンバーのとても良い方でした。お礼に、大きいレンズを付けてカメラを構えてる人たちはイヌワシの撮影をしている人たちだとか、笹又登山道や北尾根道のことを説明して差し上げました。とても喜んでいただいて、息子はミカンを頂戴しました。下山途中に食べましたよ。う~ん美味しい。親切にしていただいてありがとうございました。
キオンですか?とても沢山咲いていました。トリカブトとイブキレイジンソウは間違えそう。花の名前は苦手ですが、花を見るのは大好きです。この伊吹に来て一番反省したのは、山の花について勉強不足なことです。伊吹山に来て、花のことを知らないのは、山の魅力を十分に堪能してるとはいえないですよねー。次回までに勉強してきます。
帰りに寄った春日モリモリ村のお風呂は、こんな立派なのに大人400円、子供200円と破格の安さ。どうしてもっと満員にならないんですか?二人でゆーっくり入らせて頂きました。
今回の伊吹山は表の顔とは違う伊吹山が見れました。この春日モリモリ村の辺りもそうでしたが、アプローチ途中の村々は山中の田舎らしい風情でとても落ち着いています。最後のバス停の古屋には「海戸神社」があり、鳥居の横から湧き水が溢れています。この周辺には伊吹山からの湧き水が多いと聞きます。豊かな自然を感じることのできる静かな登山道。次号でご紹介する歴史の話。伊吹山はとても懐の深い、やはり百名山たる素晴らしい山だったんです。地図を持って、「さざれ石公園」の名前だけ確認して家を飛び出してきましたが、思いがけず良い山行になりました。あ~山はいいなぁ。
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柵に囲まれたさざれ石の横には元中曽根総理の筆で「君が代発祥の地」と刻まれた碑があり、またこの奥の大堰堤にはポップアーティスト日比野勝彦の絵が壁面いっぱいに描かれて
います(だいぶハゲてます)。この場所周辺が「さざれ石公園」として整備されていて、粗末ながら記念館もありました。みなさん是非ご訪問を。揖斐川の鮎ヤナ
と「谷汲さん・華厳寺」参りとのセットで来て、本文のモリモリ村に寄っていくのが西美濃の醍醐味満喫ツアーです。鮎ヤナは「岡島ヤナ」へどうぞ。





























































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