時折雲が空を覆いますが、晴れ渡ると、なんと心地よいことでしょう。爽やかなそよ風で汗がスッと引いていって、登ることが苦にならない?振り返ると中央アルプス、真ん中辺りが木曽駒ケ岳でしょうか。その向こうには南アルプスの峰々が連なります。どんどん登って標高を稼ぐと、その向こうにプリン型の頂上が見えてきます。「あれ、富士山か~」力なく応える息子。さすがに3,000メートルを越える山では、息も苦しいみたいですね。
今日は御嶽山に行って来ました。子供の頃スキーで何度か来たことのある御岳ですが、登山では初めてです。名古屋圏に住む者にとっては、伊吹山と並んで親しみのある山ではないでしょうか。中部山岳地帯にはありますが、アルプスには属さない独立峰で、山自体がデカイ。この山だけで八ヶ岳の半分くらいあるんじゃないでしょうか。この山の大きさ、裾野を広げた美しさ、そして3,000メートルを越す高さが、信仰を含め人々を惹きつけます。
深夜に出発して中津川インターから2時間と聞いてましたが、真夜中の19号線は専用道路状態で、それほど飛ばさなくても1時間ちょっとで御嶽ロープウェイ駐車場に到着。仮眠をとって、いざ出発です。
御嶽ロープウェイは、2,100メートルまで一気に連れて行ってくれます。眠気眼の息子も、ロープウェイからの景色で目が覚めたみたいです。雲海が美しい。
御嶽山には数本の登山道がありますが、中の湯から始まる黒沢口登山道をロープウェイでショートカットするのが一番楽で、最もよく登られているみたいです。またこの黒沢口登山道は、秋の紅葉が凄いらしくて、秋にまた来ますかー。
信仰の山御嶽山は、この人たちが主役。全国各地に普及した御嶽講の信者さん達が頂上を目指します。登山道のあちこちにある凄い数の霊廟や碑は、室町時代から続く信仰のしるし。ごく最近の新しいものもあるし、写真の方は四国から見えた方とのこと。御嶽山に登ることが信仰。うーん、御嶽信仰って凄いですよね。それから登山道途中途中にある小屋(宿坊)もありがたいです。特に「女人堂」のラムネ、旨かったなぁ。
山と信仰は切り離せません。まずは富士山。頂上部は、ふもとの浅間神社が所有するご神体です。他にも立山、白山、奈良・大峰山の山上ヶ岳も有名です。大峰山は熊野古道の奥駆道としても有名。山上ヶ岳は、「西ノ覗」と呼ばれる崖から、足をロープで結ばれ頭から吊るされる修行があって、それに参加する講があるんですよ。参加したいな~。
9合目の手前のガレ場がキツイ~。上に見えている小屋まで胸突き八丁。結局40分くらい時間を要したような。今回息子には、昨年の大山の失敗を教訓に、「シャーベット・ファンタ」を保冷剤にして、ゼリー状飲料「速攻元気・アミノ酸入り」を3個用意。さらに林間部の虫対策として、電池式虫除け「どこでもベープ」をザックの肩紐に装備。高原の蜂やハエの対策に万全を期したのでした。「どこでもベープは効いたのかどうか分かりませんでしたが、「速攻元気」は・・
「速攻元気」を用意してたのを知らなかった息子は、それがザックから出てきた瞬間、嬉しそうにして、まさに速攻で元気に。ただ、それはそれで問題だったんです。息子は「速攻元気」を一気に飲むのではなく、キャップが着いてるんで、一部ずつ飲むんですよ。一部飲んでは少し歩き、また一部飲んでは少し歩くんで、休憩ばっかりになり、なかなか前に進まないんです。おかげでこの胸突き八丁は、大幅な時間ロスとなったのでした。やれやれ。

頂上からは、穂高の吊り尾根がはっきり見えるんですよ。岳沢の上部もです。手前に大きく乗鞍があって、その向こうに北アルプスです。独立峰ならではの360度大パノラマ。♪夏でも、寒い、ヨイ、ヨイ、ヨイ。
と木曽節にあるように、頂上部は寒いんです。
頂上小屋の座敷には、コタツとストーブがあります。落ち着きます。頂上部はごった返してますが、この小屋は、それほど人も多くなく、ゆっくりできるんです。寝そべって、まったり昼寝しても大丈夫。ここでは、金時山で食べたメニューと一緒の、「具沢山の味噌汁」と「おしるこ」を注文。3,000メートルで、このメニューが頂けるとは思いませんでした。旨い!
帰りに寄った温泉、ホテル木曽温泉は、フロントの愛想が最高に悪かったのですが、入浴料が安くて風呂自体も綺麗でした。ロープウェイから直ぐにあった「鹿の瀬温泉」はちょっとどうなんでしょう?
それよりも、三岳から県道に出た直ぐにある蕎麦屋「一竹」。事前調べ全く無しで立ち寄ったにしては、なかなかの蕎麦屋でした。味はまったくの普通のお蕎麦。でも「暑いから止めとけ」って言っても、息子は頑として聞かず注文した「かけ蕎麦」。これがなかなか出汁が良くて、息子の勝ち誇った顔の写真を、お見せできないのが残念。わざわざ来ることは無いでしょうけど、近くに寄ったらまた来ます。
アルペン気分と言うより、富士山登山的かなぁ。小屋に泊まって、ご来光を拝むことも出来ます。折々に小屋(宿坊)があって、登山者が多く、安心感があります。富士山との大きな違いは、登山道にワリと変化があることですね。林間部があって、森林限界かあって、ガレ場なんぞもある。「富士山は登る山ではなく、見る山である協議会」理事としては、この山をどちらの山とするのか難しい判断ですが、とりあえず登る山かなぁ。富士山大好きですが、富士山より、より親しみがあるんですよね。息子とチンタラ登って、全行程では7時間掛かってますが、比較的登りやすいです。なにより、日帰りで3,000メートルの高山を楽しめるんですから、贅沢な登山です。最高!
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