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2009年5月31日 (日)

芦生の森に魅せられて。京都大学芦生の森研究林1

Rimg0298_2  「クマの越冬穴」です。トチノキの根元にできた洞(ウロ)の中は奥も広くなっていて、無理をすれば人がふたり入れそうです。モデルは同じパーティーだったお嬢さん。お父さんの向けるカメラに最高の笑顔。今回一緒だったN森君とH場君の写真も撮りましたが、ムサクルシイおじさんの写真よりも同じパーティーだった彼女の写真を採用させてもらいました。夜、この洞の中に入って静かにしていると、トチノキの樹脈の音が聞こえるそうです。お母さんの胎内に戻ったようで、心が落ち着く効果があるとか。

Rimg0027  今回は京都府と福井県の県境にある、京都大学芦生研究林の「芦生の森自然観察会」に参加してきました。応募者多数の中、一旦抽選に漏れましたが、キャンセルが出たため見事繰り上げ当選。通常当選のお二人をヤキモキさせました。すいません。なんといっても、この企画を探してきた私が参加しないわけにはいきませんから。
 この研究林は、京都大学の学術研究及び実地演習を目的に大正10年に設置されました。現在の正式名称は「京都大学フィールド科学研究センター森林ステーション芦生研究林」と呼びます。貴重な自然がそのまま残されているために、原生的な森が守られています。また地域的にも太平洋側と日本海側の植生が交差している地域のため、他の地域よりも多くの植物が生息しています。周辺を含めたこの地域全体が「芦生の森」と呼ばれ、全国でも屈指の自然保護区域となっています。

Rimg0023 Rimg0040_2資料館があり、一見パッとしませんが、ブナ、ミズナラ等最低覚えておきたい樹木の標本と、野鳥の剥製、そしてツキノワグマの子供の燻製が目玉です。
   参加定員は20名。1、写真を撮りたい班 2、樹木を勉強したい班 3、気楽に森を歩きたい班に分かれて行動しました。我々は樹木を勉強したい班です。
 まず芝研究林長からのお話。半年に一回のこの企画、今回も慣れない森の案内をするために随分準備したとのことでした。普段は研究仕事が本職ですから。時代を感じさせる古い研究棟や宿舎が建ち並ぶ敷地内。外来者講義用に仕立てた建物は、作業資材を運ぶためのトロッコ用車庫でした。
 そして出発。想像つかない広さの芦生の森の最奥、「上谷」の出発点「長治谷作業所」までなんと、マイクロバスで連れてってくれるんです。研究林内に一般車両は入れません。途中で徒歩の一般入林の方をバスで追い越しましたが、作業所に着いたらもう、戻んないといけない時間になってるのではないでしょうか。マイクロバスで移動できるのは大アドバンテージです。

Rimg0060_3  京都府内9位の太さと言われているカツラの大木。途中の「下谷」にあります。 直径は3メートル40センチ。円周は半径は170センチと言うことは2πrで・・10メートル67センチ!高さは38.5メートル。しかも、なんとヤマザクラなど15種類の植物が着生?してるんです。この春のヤマザクラ満開の写真を見せてもらいましたが、不思議な感じです。この森のご神木として堂々たる姿をしています。
 またこの近くには、「トチノキ平」と呼ばれるトチノキの群落があり大木がいっぱい。昨年映画「カムイ伝」の撮影があったとのこと。この辺りもイイ感じの森ですよ。研究員の方が無名の滝に自分の彼女の名前「則子」を仮に付けたら、それが社会的認知を受けてしまって、本当に「ノリコの滝」になってしまったという話など面白いお話も聞かせてもらいました。
 さあ、次回は森歩きの様子をお伝えします。

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