山桜はこの時期に満開。奈良・屏風岩公苑。
山桜の山は、様々な色を山肌に映します。桃、紅、黄、緑。いわゆる平地の桜の名所なら、ソメイヨシノの薄ピンクの単色が木々を染めますが、山桜はツツジなど他の木々と美しく色を競いながら咲きます。
ここ屏風岩公苑では、古代の火山活動で出来た高さ200メートルを越える屏風状になった断崖、その直下で10メートル以上の巨木の山桜が群れて咲き乱れます。その光景は圧巻なんです。
”山桜、人知れずこそ好写真、山里奥ぞカメラの放列”
(山桜を撮るには、人の居ないところが良いだろうと、山里の奥へ入ったが、そこにこそ、カメラを持った写真マニアの人がいっぱい居て、びっくりしたんだなぁ)
失礼しました。間違ってませんか?今日は先週、京都で桜を見た影響で、桜をまだ見たいと思ったのですが、とき既に遅く、桜の季節は過ぎていたのでした。それでもと思い、いろいろ雑誌などをめくっていると、「屏風岩公苑の山桜は4月下旬が満開」との情報を得ました。桜に「山」とついたら放っておけないでしょう。屏風岩公苑と言うのは我が三重県の名張市からずっと南部。奈良県に入った山の中、宇陀郡曽爾村にあります。そこから数十キロの吉野・奥千本もまだ咲いてると考えましたが、ちょっとメジャー過ぎて芸がないですよ。人も多いですし。初めて聞く桜の名所は、朝早く行けばだーれも居ない貸切桜ステージだろうと、勢い込んで出掛けたのでした。でもそれは大きな間違いだったのです。
針ICからどれほど走ったでしょうか。ようやく曽爾村に入り、林道を進みました。こんなに山奥で大丈夫だろうかと思い、すれ違う車も全くない状況では、私達親子だけが今日の山桜に合いに来ているんだと断定しかけた瞬間・・・、目の前に「さくら祭り」のにぎやかな看板と車でいっぱいの駐車場が現れたのでした。ウッソー!
その場所は、写真好きの方々には余りにも有名な撮影名所だったのです。富士山のダイヤモンドリング並みにカメラの放列が出来ました。高級一眼レフやブローニー、大口径のレンズ群の中、コンパクトデジカメの私と息子がチョロチョロする様は何か滑稽な感じでしたが、皆さん快く場所を譲ってくれたりして、和やかな雰囲気。カメラを始めた新人さんも、先生に連れられて沢山みえてました。つまり、それほどに素晴らしい場所だったのです。
今日は息子もT9で撮影しました。ここの山桜は珍しく、白味が強いんです。それでいて樹齢が長く、巨木が多いんです。幹の黒さと太さに反して、その花は白く可憐です。息子もあっちこっちから花を撮ってました。見ると、インスピレーションを刺激されるような構図で撮ってるんですよ。
ゆっくり持ってきたお茶を頂いて、柿ピーを摘んでいると、人が多いのに静かで、時間が止まっているみたいです。桃源郷のイメージはこんなのかなぁ。
屏風岩の全貌は、私のしょぼいカメラには収まりません。でもイメージは伝わるでしょうか。凄いボリュームの火山岩が隆起してるんですよ。過去に何度も火山活動が続いた跡だそうです。天然記念物に指定されていて岩は登れません。背後には遊歩道が付けられていて、頂上に行けるようになっています。今回は、足の状況も考えて自重しました。頂上から見る山桜も凄いらしいです。
真っ黒な山、凄いですよね。300名山の倶留尊山の麓、曽爾高原は通年ススキの草原に覆われているんですが、年に一度、3月に野焼きが行われます。その直後に来たんです。この後、一斉にススキの穂が伸び、夏まで一面が緑のじゅうたんに、秋には陽射しに美しく、黄金色に輝くそうです。一度来て見たいですね。緩やかな山塊、1,038mの倶留尊山にひと登りして、温泉と地ビール、旨そうです。嫁さん連れて来て、運転してもらいます!
もうひとつ登らなければいけない山を見つけてしまったんです。我々親子の前に突然現れた山。不意打ちを食らわせるように現れたので、車を急停車してしまいました。息子も「なんじゃ、あれは~」と叫びました。映画「未知との遭遇」に出てきた山(現実には「デビルズ・タワー」と呼ぶんですが、アメリカ・ワイオミング州に実在します)のようにそびえます。「鎧山」と呼ぶんだそうです。(鎧岳でした。すいません)こちら側は、相当なクライミング能力でないと歯が立ちそうにないですが、山の向こう側は緩やかな山容で、遊歩道が付けられているようです。「これは写真で説明しても雰囲気、分からんやろ。連れて来やな。」と息子は、嫁さんを連れてきて登らせたいみたいです。「これは登らなあかんやろ」と、しつこいです。倶留尊山と鎧岳ですか、忙しくなってきましたよん。
曽爾高原にある「お亀の湯」です。ここのお湯、お肌しっとり度が凄いんです。温泉施設自体が出来たばかりなので、清潔で美しく、気持ちがいいんです。またいいお湯を発見してしまった感じです。外の露天風呂の眺めも最高。先程の鎧山の緩やかな面を正面に眺めます。思いつきでここまでやって来ましたけど、曽爾村って、良いところですね。キャンプ場も曽爾高原にあります。是非また来てみたいです。
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