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2008年8月10日 (日)

大山がこんなにイイ山だったなんて・・。鳥取県・大山。

Dsc00001 別名「伯耆富士」(ほうきふじ)と呼ばれ、NHKの名峰ランキングで富士山、槍ヶ岳に次ぐ第三位にランキング。日本百名山にも選ばれている中国地方最高峰、それが大山(だいせん)です。同僚のI君は山陰の学校出身。この山の素晴らしさを時折語ってくれていましたが、私としては登る山として認めたくなかったのが本音でした。それは富士の元祖たる富士山の夏登山が、登頂の苦労はあるものの所詮観光登山的であることが第一の理由でした。富士山大好きの私も、登る山とは認めたくなかったのが富士山だったのです。(冬富士は別です。)同じ「伯耆富士」大山も同様でした。さらにまた大山は中国地方最高峰とは言え、標高は1,709mと低山の部類に入ってしまいます。しかも関西を越え、はるか中国地方の山であることからその情報の少なさも、私が大山を私の山ランキングで下位に並べる理由だったのです。

しかしながら以前よりこのブログで紹介させていただいているように、同じ中国地方であり大山のある鳥取県の隣県である岡山県には親戚があり、よく訪ねているのも事実。しかも昨年秋には同じ大山隠岐国立公園内の「蒜山高原」に行っている私が居るではありませんか。今回の岡山訪問では大山登山に行くことにしました。見たこともない山について語るのは愚の骨頂。行って試して、味わって?語ることにしました。もうひとつ登山の候補がありましたが、中国地方の山は、まず百名山の大山からです。

Dsc00052_3 私の親戚の家からは約2時間の距離。少し距離がありましたので、早朝3時30分に親戚の家を息子と出発。途中のサービスエリアで仮眠を取ったので6時頃に登山口に到着しました。到着したものの車中で終始熟睡の息子を起こすのにひと苦労。登り始めたのは6時45分くらい。平日にもかかわらず、登山者は多いです。特に夏休み期間中ですから、私達のような親子登山者が目立ちました。登り始めから階段が続きます。これには息子も閉口。鈴鹿の整備されていない登山道に慣れている息子。丸太で階段形式の登山道は一段の高さも一定でなく、しかも子供には一段がかなり高く、一歩一歩に苦労します。そして息子は人一倍負けず嫌いの性格で、その為逆に自らを勝負事から遠ざけるタイプです。他の子供の姿が見えると、無意識にライバル心も出て、いつものペースではなくなってしまいます。いつの間にか呼吸も乱れ、半ベソ状態。おまけに高原植物が咲き乱れるシーズン。蜂などの虫も多く、身近に寄ってきます。息子はもう、ぷっつん状態に・・。(写真を撮れる状況ではありません!)

Dsc00041 この山の登山道は急登が続きます。6合目からは更にガレ道も多く厳しいです。左側には大山北壁の険しい山肌が見えます。尾根沿いにどんどん標高を上げていきますので、大山町・米子市の景色もどんどん下へ行ってしまいます。天気は絶好の晴天に恵まれ最高。8合目になり稜線上に出ると景色は一変。勾配もなだらかになります。写真のような「大山キャラボク」と呼ばれる背丈の低い松のような植物が群生して、一気に景色が開けます。「大山キャラボク」はここだけの特異種。登山道は植物を保護するため、木道が設置され歩きやすくなります。息子も元気が出たのか、眼下の低い山を指差して「ショボイ山があるなぁ~」と言います。高いところに登ると、すぐに調子に乗る性格が発生。運ぶ足の速度も軽快になります。木道は頂上への一キロ程度ですが気持ち良く続きます。高原植物を写真に収める人も多いです。まさに「山のお花畑」。天空の楽園状態。山に登った者しか味わえない感動の景色。本当に素晴らしい。

Dsc00030_2 そして頂上に到着。素晴らしい景色が眼下に広がります。今日はここ数日天気が安定しない中、絶好の晴天。美保湾に面する弓ヶ浜の大きなカーブ向こうには中海、その向こうには微かに宍道湖が見えそうです。日本海がきらめいて見えます。「空と海の境目が分からんなぁ」と詩的なのか、見たままなのか分からないセリフを言う息子。すっかり元気になりました。しかし私達親子には、大きな問題が・・・。

Dsc00054 まったく恥ずかしい話ですが、私達は水を切らしてしまっていたのでした。事前に調べて行った登山情報。頂上避難小屋には売店があると、あちこちのHPには書いてありました。それを鵜呑みにして、頂上直前でほとんどのお茶を飲み干してしまっていたのです。到着した頂上小屋はもぬけの空。平日の本日は営業してなかったのです。楽しみにしていた冷たい炭酸飲料はそこにはありません。茫然自失の私達親子なのでした。
Dsc00062 残ったわずかなお茶でおにぎりを食べ、早々に下山開始。まぁ最近は「下りの息子」なんて異名を持つ息子なんで、下山も早く少しガマンすれば大丈夫だろうと考えていました。しかし、いつもなら下山時には滅多に水分を取らない息子ですが、いったん水がないと分かると、そればかり考えてしまうのが人間。私は水のことには触れずに、急いで下山しようと足を速めます。息子が水のことを話そうとしても何度か無視していました。息子もしつこく水のことに触れ、挙句の果てには人の多い休憩場所で「誰かに水もらわんと、我々死ぬで」と声を大きくして言うではありませんか。私も大人げなく「黙っとれ、おまえは!」と叱る始末。とうとう、5合目まで登って来ていたオジサン・ペアに「8合目まで行けば、着いたも同然ですよ」と怪しく近づき、お茶を頂くこととなってしまったのでした。「お茶は1.5リットルは持ってこんといけんが」と優しげに言い、親切にしてくれた中国地方弁のオジサン、ありがとうございました。お茶を貰ったら貰ったで、その一口は飲みましたが、後は大事に下山するまで取って置こうと手を付けない息子は、相当慎重な性格になっていたのでした。いい加減な性格の父親を反面教師にしてよくぞ育ったと、心の中で誉めてやったのでした。お茶はこっそり私が飲みました。

Dsc00083 下山後は炭酸飲料を一気飲み。息子はかき氷りレモン味を大山寺門前通りで食べました。お風呂は事前に調べてあった大山レークホテルへ。これがなかなか素敵なホテルだったんです。立ち寄り湯だけだったのに、3時からの入浴営業を2時にしてくれたり、息子がモンベルのTシャツを着ていたためか、モンベル割引をしてくれたりしてサービス満点。(近くに「モンベル・大山寺店」が先月オープンしてました。)それより何より、ホテル自体がとても素敵でした。自らの湖を持ち、カヤックを浮かべ楽しむも良し、恋人同士ボートを静かに漕ぐのも良し、フィッシング・ロッドの貸し出しもあり。建物もシックな作り。湖畔を見渡せるレストランでお風呂の営業開始を10分程待たせて頂きましたが、調度品も品があって古る過ぎず落ち着ける雰囲気。気を使ってお水を持って来てくれる気配りが自然で、水にうるさい息子も「水が美味しい」と絶賛。お風呂は当然貸切状態です。景色も山の緑が眩しく、大山もばっちり。ここに泊まって、また大山に登りたいです。いい山旅でした。

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