ロープウェイの影が、秋色に染まった山肌を走っていきます。御在所中腹は本格的に染まってきてました。真下には一の谷新道、右に見える中道のキレット、左の表道・大黒岩にも登山者が花盛り。バリの本沢にも、3組のパーティーが見えました。いよいよ鈴鹿の山も秋本番。ゴンドラの中も紅葉の話で持ちきりです。
こんなことだろうと、今日は息子と静かな鈴鹿の秋を求めて御在所の西側へ。スカイラインが使えないのなら、禁じ手のロープウェイも有効手段。郡界尾根を使えば楽に雨乞岳に向うクラ谷登山道に行けます。スカイラインが不通になってからのあちら側は静かなものですよ。帰りは武平峠に戻って、スカイラインの状況を確かめながら沢道登山道を下山してきました。息子でも歩けるバリエーションルートで下山主体の山歩き。鈴鹿の秋を満喫してきました。

まずはいつものスカイライン裏道登山口に駐車。駐車場はいつもすぐ一杯になり、路上駐車も溢れてますが今日は9:00始発のロープウェイにあわせて遅いんで、いつもにも増して凄い状態。しょうがないんでむりやり隙間に駐車。
さて、息子に「はよ、靴履かんか~!」と言いながら、私も準備しようとトランクを開けてゴソゴソ・・。「あれ、オレ、靴ない・・」。そんなんです。家に靴を忘れてきてしまったんです。足元はクロックス。「え~!靴忘れてきたん?アホやな~」と息子に罵られながら、どうしようかと思案しましたが、家に帰るのもカッタルイんで、そのままクロックスで登ることにしました。まあ、足裏感覚の訓練と考えればいいですし、もうヒルくんも大人しくしてるでしょう。後ろのストラップは、長さを調整できるのに交換してあるんです。
現在の登山口は、蒼滝大橋の直ぐ横を降りて、湯の山温泉からの旧登山道を使っています。地図は登山口に掲示されているものを拡大しています。北谷の改修工事の為いつものコンクリート坂道はダンプの出入り口になっています。工事をやってるんで「銭浪ヶ淵」は赤土でまっかっか。すぐ下の「蒼滝」も「赤滝」と化しています。
我々はその旧登山道、蒼滝大橋の下を通って湯の山温泉のロープウェイ駅へ向います。先週江野に来る用事があったんで、早朝にこの辺をぶらついてました。その時に蒼滝のトラバース道に掛かる橋が復旧してたのを確認済み。上の地図で「通行不能」と表示のある箇所です。トンネル向こうにあった迂回路を通らなくても良くなりました。さて行ってみると。
あれ?橋にリボンが掛かってるし、神事に使う榊もあるしと蒼滝不動へ行ってみると、橋の開通祈願の真っ最中でした。ということは・・、逆からですが我々が一番乗りですか?テープをまたいで来てしまいました。ごめんなさい。
参列者をよく見ると、先生と奥様じゃないですか。なるほどこの旧登山道筋に小屋がありますから、利用者代表というところでしょうか。写真展のことなどを話しました。ようやく2年前の体力に戻ってきているんで、冬の穂高縦走にでも連れてってもらいたいです。クロックスは気付かれずに済みました。息子は話も聞かずに上空を行くゴンドラ撮影に夢中。
快晴の秋空に鎌ヶ岳のシルエットが美しい。写真で見ると北アルプスの景色のようです。頂上レストラン・アゼリア横の展望台。頂上は既に紅葉は終わってるんですが、人でごったがえしていました。余りこの辺でうろうろしてると、息子が「100円望遠鏡を見せろ」やら「アイスが食べたい」やら言い出しますので、足早にスルー。御嶽大権現に向います。
郡界尾根への入口を探して社を一周してしてきたら、息子が居ないんですよ。探してたらこんな所で寝てるんです。たった10分程度の大権現までの道のりなのに、それでも惜しまず休憩。先が思いやられます。
大権現は毎月例祭が行われていて、周辺が整備されています。長者池も綺麗に遊歩道がつけられていますが、御在所に来てもここまで足を伸ばす人は少ないです。それでも今日は多いですね~。冬は国見岳からこの一帯は、よい雪の遊び場になります。
大権現の裏側から踏み跡が伸びてますんで、トレースしていくと、テープが出てきます。最初は胸までくる笹を漕いでいく急斜面ですが、次第に傾斜もなだらかになります。テープは途中で見失うこともありますし、踏み跡もなくなったりします。でも地形図をしっかり見て忠実に尾根をたどっていけば、道を間違うことはないと思うのですが、どうでしょう。息子と道探しゲームをしながら進みます。地形図の郡界線がそのまま登山道です。GPSはとんでもない方角に向いていたり、ひとつ尾根を間違えたりしてる時もありますが、しっかり地形図をみていればその間違いも正せます。そういう練習にとてもよいコースかも。息子も「このテープは一旦尾根を降りる方向へ行けと言っっとる」とテープの張ってある意思を読んだりして、なかなかのもんです。とにかくまず人には合わないので、静かでいいですよ。秋の二次林。笹も足首くらいまでになってくると、息子も森を愛でる目が養われてきたのか、「すっごい気持ちええな~」と言います。
このルートが登山道と交差するのは沢谷峠。その手前の急斜面の辺りで紅葉が色を増してきます。
落ち葉も地面にかなり堆積してきて、クロックスの中は落ち葉のクズだらけ。中のクズを出そうと脱いだら、コロコロって転げ落ちていきます。そのまま止まらずに10メートル下へ。靴下で斜面を降りましたが、それはそれで気持ちが良かったですよ。そろそろ下りで爪先が痛くなってきてたんですが・・
クラ谷登山道を過ぎて、さらに郡界尾根を進みます。今日のスタートでは雨乞岳は難しいので、1,014メートルのピーク、三人山を目指します。それも無理ですか?途中で休憩が多過ぎるのと、遊び過ぎ。楽しい山は時間が過ぎるのが早いな~。紅葉も一層美しくなり、落ち葉が真っ赤な絨毯の上を歩きます。ここまでずっと下降してきただけなので疲れ知らず。多少のアップダウンも軽くこなします。爽やかな風だし、汗をかいても、直ぐに乾いていきます。ヒルもいないし、本当に鈴鹿の最高のシーズンです。
フィルム素材のブランケットを羽織って休憩。午後の日陰は肌寒くなります。ここが私の一番のお気に入りの場所です。そばを流れる沢は水場としては十分な水量。でも流れの音は静かで、森の音を聞くのに邪魔しません。窪地になっているので風もなく最高のテント地です。何度かここでテントを張っています。直ぐ上の稜線に出れば鎌ヶ岳の雄姿が目の前なんですよ。武平峠から一時間で、こんなに良いところは多くありません。暖かいブランケットにくるまって、息子も昼寝してしまいそうです。
結局ブランケット休憩が長引いて、三人山のずっと手前にあるコルからクラ谷登山道に降りました。967のピークに「二人山」と勝手に名前をつけ、頂に登ったことに。
一般登山道に入ったら誰か人に会うのかと思いましたが、全くの無人。登山道も落ち葉で埋まって、ほとんど登山者の行き来がないことが分かります。スカイラインが通じてないと、こんなにも人が来ないんですね。御在所の裏道ばかりじゃ面白くないと思うのですが・・。
山の西面に差す午後の日は、秋色をより深めます。歩いていると後ろに過ぎていく景色がもったいなくて振り返ってしまいます。沢谷峠付近の山の雰囲気も本当に最高。今日は天気も良いし、息子と来れて本当に良かったです。
ようやくスカイラインに戻ってきました。沢谷峠から結構な距離があるんです。おまけに爪先が痛くて痛くて。
それから、沢谷峠から武平峠に向う途中の二つめの沢で、変な赤テープがあったんです。二つ目の沢はかなり荒れていて、よく見ないとかなり上方にある登山道が目に入らないんですが、沢を下るように誘導するような赤テープが連続してぶら下げてあったんです。あれじゃ、初心者なら沢を下ってしまいますよ。安易なテープは止めてください!
やっと、裏道登山口の車に到ちゃ~く。足の痛さからも開放されました。
スカイラインの様子は別のレポートで。でもスカイラインが車で使えなければ使えないで、考えて山歩きするのも楽しいです。御在所の西面へは頂上の三角点から降りている尾根も使えます。これは息子ではきついですが、楽しいバリエーションコース。愛知川最源流域にアクセスするには今のところロープウェイを使うのが一番良い選択かもしれません。愛知川の紅葉は川の流れとが織り成す景色が最高に綺麗です。火曜日にでも行ってこようかな。爪の痛さと相談です。
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