2009年11月15日 (日)

凄い先生に出会えました。奥村晃史氏、クライミング講習。

Img_0813  今日は鈴鹿スポーツガーデンで奥村晃史氏のクライミング講習会でした。奥村氏は日本でも屈指のクライマーで、とてもわたくしごときが教えを請うような方ではないのですが、スポーツガーデンからの案内メールにいつもの3人は即座に反応。怖いもの知らずの我々は、初歩のクリッピングから教えていただく始末。でもとても勉強になりました。なぜガチガチになってしまうのか。ガチガチにならずにリラックスして登る体の使い方をとても分かりやすく教えていただきました。基礎の基礎ですが、我々にとってはどの教えも宝のようなお言葉で恐縮至極でした。自身でもクライミングジムを運営されて見えるので、生徒の立場に立った教え方を心得て見えてるんです。

Img_0822_2  H場君、あと一手が出ない~。 一番手N森君のZクリップ、二番手H場君の8ノット失敗、3番手私の爪先痛で、我々3人は要注意集団としていきなりマークされ、他の方とは別メニューで特訓。横のフェンスを使って足の上げ方から教えていただきました。壁の登りもトップロープで練習。一番の検討はH場くんでしたが、皆さんのレベルには程遠かったです。それでも久しぶりのクライミングを楽しんだ我々は、この経験を活かしつつ次の山へと思いを馳せるのでした。クライミングも練習しよう!

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50歳になるまでは使わん!と言ったものの。BlackDiamond/TrailCompact。改

Img_0790 LEKIのマカルーと、BlackDiamondのトレイルコンパクトです。
  マカルーは3年前のモデル。現在はユーコンの名前で販売されています。66~130センチに対応しています。最大長は125センチはないと先日紹介した ツェルトやワンポールテント等の設営時に困ります。重さはダブルで500グラム。アンチショック付きでこの重さは、まあ優秀。アンチショックは腕等への ショックを和らげてくれます。グリップは、今のユーコンはワングリップ分の長さですが、このマカルーはロング使用になっています。ポールを長くしているときにグリップの下を持ちたい場面があります。そんなときグリップが2グリップ、もしくは3グリップ分あるとポールを有効に使えます。

Img_0596  実はちょっと前までは、このマカルーを気に入って使ってたんです。でもだんだんと使わなくなってたんです。というのは、まず収納時に長い。ザックに縛るとポールのエンドがザックより上に出て邪魔になります。ヤブ漕ぎ、ブッシュで枝などに引っ掛って大変でした。通常の登山道でも低く出た木の下を潜る場面はそう少なくないですから、常にポールが引っ掛らないように気にしていないといけません。

Img_0443   それからマカルーの長さ調節は、ポールをひねるスクリュー・タイプなんですが、アンチショック機能と合わせて構造が複雑で壊れやすいんです。最初の写真でマカルーの右側のポールは完全に収納されていませんが、壊れています。LEKIマニアの方は山行毎にポールを分解して手入れを行っていると聞きますが、私はそれほどマ メではないのと器用でないので壊れたままです。
 あと今もですが、ポールを使うこと自体に少し疑問が残ります。年々登山道は崩れていってます。その殆どは大雨などの自然現象によりますが、ポールの付く穴が、既にオーバーユースの山では無視できないものになっています。山の中で、ここはポールの突き穴のせいで次の雨がきたら崩れるだろうなと思う場所は無数にあります。

Img_0792  BlackDiamondのトレイルコンパクトは、実は2年前に嫁さん用に買いました。アンチショックが付いていないのに重さはダブルで500グラムな のですが、長さは59センチ~125センチとコンパクトになります。長さだけですと57センチから使えるブラックダイヤモンドのUSA物でエクスペディションというモデルがあるのですが、ダブルで615グラム。少し重たいかなぁ。手に持つものなので重さはハッキリ分かります。トレイルコンパクトですが長さの調節はフリック・フロックと呼ぶ単純な構造でレバーを開閉するだけ。これは厚い冬用の手袋を使うことを想定したBlackDiamondらしい仕様。グリップも長いタイプになっていて使いやすいです。アンチショックも、使ってみれば特に必要を感じませんでし た。
  というわけで、先日の八ヶ岳は久しぶりに山でストックを使おうと思って、このトレイルコンパクトを持って行きました。結果は思いのほか使いやすかっ たです。長くし過ぎてポール下部が抜けたのはご愛嬌。逆に長さ調節がレバー操作ですぐ出来るのが凄く便利。ポールが必要のない場面ではすぐに畳んでおけるんです。収納時の長さも5センチ短くなっただけなのですが、かなり違いを感じました。ほぼザックからのポールの出を気にせず山行を続けられました。ただ八ヶ岳ではトレッキング・ポールとは関係ないのですが、歩くペースが変ったんで膝が痛くなっ ちゃって大変でした。(笑)

Img_0756  若い方に、ポールは買わなくて良いですかと聞かれることが増えてきました。??そうなんですよ、若い人にはポールを持つことをファッションだとカン違いして山に入ってる方が増えてるんです。それからポールを使うとき、ストラップはなるべく使わないようにしています。ポールが引っ掛った時ケガします。転ぶ時はポールを投げ出します。ストラップは握力のない人がしっかりポールを握るためになら積極的に使ったほうが良いと思います。石突きのカバーは岩の多いときは外して、登山道の保護を気にする時は付けてます。朝判断して一日そのままです。

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2009年11月14日 (土)

冬山にはこれ!フイルム・シート。Adventure Medical Kits/Heatsheets Blanket。

Img_0345_2  郡界尾根の休憩に使ったフイルム・シート、アドベンチャー・メディカル・キットの「ヒートシート・ブランケット」。これスグレ物なんです。これまでフイルム・タイプのシートは、サバイバル・シートとして遭難・ビバーク等の緊急時に一回だけの使い切りだったんですが、それがこの「ヒートシート・ブランケット」は繰り返して使えるんです。使いきりタイプも今までザックには入れてたんですが、緊急事態は早々やってきませんし、ザックの肥やしになってました。これは緊急事態に限定されず、いろんなことに使えます。しかも今までのものはゴワゴワして音がうるさい上に、硬くて体にうまくフィットしなかったんですが、これ、とてもしなやかで、布に近い感覚で使えるんです。畳んだ大きさも今までと同じように、ポケット・サイズ。

Img_0363_2 P1010582  畳んだMPIのブランケット・シートと比べてもこの小ささ。息子がお化けの真似をしてもこんんな感じ。ただ薄いフイルムなんで、ちょっとした尖ったものには弱いです。地面に敷いて座ろうとしたら、息子と一緒にイタっ!! 飛び上がりました。よく見たら栗のイガが地面にいっぱい。こりゃ痛いはず(笑)。イガの針は当然シートを貫通。細かい穴がいっぱい開きました。まあ、実用には困りません。それより、これに包まるととても温かいです。息子は郡界尾根でこれに包まって休憩してたら、うたた寝してしまいました。基本性能も抜群です。

Img_0806  最初に入っていた容器はプラスティック製でかさ張るんで、息子の持っていたビニールの小袋に入れました。リロ・アンド・スティッチの絵が可愛いです。密閉ファスナーも付いてるんで、ある程度の防水も効いてます。この袋、ダイソーで買ったんですけど薬を入れたり、ライターや電池を入れたり重宝してます。
 繰り返し使えるヒートシート・ブランケットは、待望のアイテム。テントや小屋等、寒い場所での休憩や宿泊に利用価値が高いです。先日の八ヶ岳では残念ながら出番はありませんでしたが、ダウンなんかよりよっぽど温かいですよ。これからはザックに常備しま~す。

関連記事≪鈴鹿も秋になってますよ。御在所(郡界尾根~雨乞方面)。≫

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2009年11月12日 (木)

感動の日の出と八ヶ岳縦走(硫黄岳~阿弥陀岳)。2

Img_0691 パタゴニアのカタログ写真を意識してみました。夕暮れ近い八ヶ岳連峰。小屋にザックをデポ。空身で赤岳頂上をピストンしてきました。小屋に戻る途中、山々は最高の陰影で、その姿をくっきりと映します。もう、ホントに美しい。八ヶ岳の一日目は暮れようとしています。H場君は小屋でダウン。もったいない!山の景色は一瞬一瞬が宝物です。

Img_0701  夕日に目を細めるN森君。阿弥陀岳の肩に日は沈んでいきます。晩御飯は小屋料理ながらバイキング形式。天ぷらにハンバーグ・・。手作りで心のこもった料理です。旨い!八ヶ岳の小屋の料理はどこも美味しい。特にここは好きなものを好きなだけ食べられるんで、とても満足感があります。食後はコタツの入った談話室で八ヶ岳のビデオを見ながらゆっくり。ひとりで来ていたお姉さんと話が盛り上がったんですけど、羨ましい日程で山を次々と登ってるんです。いいな~。

P1010706_2  一夜明けた外は絵のような景色。前回も紹介しましたが、21号室の窓枠をスクリーンにした日の出と富士山の競演は、まさに感動の生映像。写真を撮っている瞬間がもったいない。肉眼は意識した主体をより拡大して脳に映像を映します。目で見た富士山は、写真より何倍にも大きく見えました。富士山山頂部は雪で覆われています。

P1010720 P1010722  朝からこんなに食べて大丈夫かなぁ。朝もバイキング形式。この小屋をとても気に入りました。10月までは風呂もあるんです。赤岳展望荘の唯一の欠点は、二段ベットの枠が低いこと。頭、本当に痛かったです。(笑)

P1010740  ついに赤岳に感動の登頂。狭い三角点に二人は立ちました。二人のおかげでこの素晴らしい山の頂上に立てました。ありがとう。美濃戸からの歩きはかなりありましたが、その分感慨もひとしおです(昨日も登ってますが)。360度の眺望。富士山はもちろん。南アルプスの山々。この夏息子と登った甲斐駒ヶ岳もはっきりシルエットが分かります。北岳は雪をまとっています。空木岳、木曽駒の中央アルプス。御嶽、乗鞍。そして北アルプス。穂高の吊り尾根もしっかり見えます。ここは中部山岳地帯最高のパノラマ台です。

P1010744  雲海に浮かぶ富士山は孤高で、唯一の山。昔は「不二山」と書きました。二つとない山、それが富士山。その姿を八ヶ岳の神様も、逆に羨んでいるかもしれません。どの山よりも存在感があって、まさに日本の山のシンボルです。今度は雪のあの頂上を目指そう。

P1010769  阿弥陀岳の東面を目の前にして少し圧倒されます。先程まで年配団体さんが取り付いていたのですが、余りに危なっかしいので、暫く様子を見てたんです。ルートは急峻で落石の危険も多いです。頂上には八ヶ岳を一望できる大パノラマが待っていました。そして我々の縦走も終わりました。

P1010783  静かに冬の装いを待つ大同心と小同心。下山する中岳登山道から見えました。もうすぐアルパイン・クライミングのメッカは賑わいを始めます。我々ももっと鍛えて、ここにやって来たいです。 
 今回もよく歩きました。ストックを使って、いつもと歩くペースが変ったんで膝も痛くなり、鍛え方が足りないことを痛感しました。二人もよく歩いてくれました。これ程素晴らしい景色の中を三人で歩いていることが信じられませんでした。本当に感謝します。赤岳展望荘には三人でまた是非来たいですね。今度はベットを上にします。

P1010812 P1010821  帰りに寄った「望岳の湯」のそばの長円寺という寺の紅葉が素晴らしく赤くなっていました。見物人もいっぱい。望岳の湯は露天風呂はないのですが、湯に浸かりながら八ヶ岳全山を眺めることが出来る八ヶ岳好きには堪らない公共温泉です。これで400円は安い!蕎麦も旨い!

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2009年11月11日 (水)

感動の日の出と八ヶ岳縦走(硫黄岳~阿弥陀岳)。1

Img_0751

・・正三角形の巨大な山影が浮かび上がった。雲海の上には茫々たるその山しかなく、・・・手前にもその向こうにも何もない。天空に浮かぶ富士山の姿を、今見ていた。(高村薫「マークスの山」)

 「空が凄いことになっとるぞ」とN森君の声で慌てて起きたら、二段ベットの枠に頭を思いっきりぶつけてました。それでも頭を擦りながら見た光景は息をのむほどの光景で、痛みを一瞬忘れてしまうほど。水平線には青から赤への帯が横一線に引かれています。赤岳展望荘21号室の窓からは、正面に秩父山系の稜線。そこには今にも太陽が昇ろうとしています。右手には、赤く染まった空に浮かぶ富士山のシルエット。ボーっとした頭の中で高村薫の本の文章が断片的に思い出されてきて、まだ夢の中にいるのかと錯覚している自分がそこにいたのでした。

Img_0663_2 八ヶ岳に行ってきました。今回の八ヶ岳は登ることの素晴らしさも去ることながら、赤岳展望荘からの日の出がまず素晴らしかったんです。八ヶ岳の主峰赤岳は標高2,899メートル。その直下の稜線上2,722メートルにある赤岳展望荘は、その名前通り展望が抜群で、しかも八ヶ岳の山小屋らしくとても快適でした。季節はもう冬です。展望荘も冬支度をするために一旦小屋を閉めます。今日が秋シーズンの営業最終日。この時期は山の天候を見極めるのが難しく、登山者の一番少ない時期です。鎖場の行列も全くなく、快適な山旅を楽しめました。

Img_0469  左が赤岳、右が阿弥陀岳。硫黄岳への登り。尾根上にある「赤岩ノ頭」から頂上へはもう一息。八ヶ岳を一望する景色を目の前に二人は疲れを忘れて満面の笑み。物凄く天気が良かったんです。日の光が強すぎるのと常に逆光方向から射すので、写真には辛い状況でしたが、とにかく3,000メートル級の山々が連続する感動の光景で気分がハイになります。今回はなんと言っても、一峰だけ離れた権現岳を除く、硫黄岳、横岳、赤岳、そして阿弥陀岳と、南八ヶ岳の主脈を一気に縦走する我々にはスペシャルなプラン。下の廊下に続く、「中年の技量体力を試すシリーズ」第二弾。下の廊下に参加出来なかったH場君は待ちに待ってました。そして今回は冬の八ヶ岳を見据えた山行でもあります。真っ白な南八ヶ岳の稜線は、我々初心者トレッカーの憧れです。

Img_0479  標高2,760メートル。まっ平らな硫黄岳頂上に到着。N森君も真っ青な空に喜びを爆発。そうか~、N森君は西穂も木曽駒も頂上まで行ってもらってなかったよなぁ。彼にとっては久しぶりのピーク・ハントだったみたいです。やはり山登りは頂上を極めることが基本。沢登りなんかをやってると、ついつい忘れてしまうんですよ。山の全ては頂上に繋がってます。とにかく気持ちいい!

Img_0486  右上のH場君が米粒ほどに見えます。昔、八ヶ岳は活火山だったんです。ここはその頃できた硫黄岳の爆裂帯。一気に硫黄岳の東面が吹き飛んだ跡です。その頃八ヶ岳はひとつの山で、富士山よりも高かったらしいんです。でもそれを羨んだ富士山の神様が、八ヶ岳を蹴っ飛ばして今の八ヶ岳になったと昔話で語られています。高さは富士山に譲ったものの、その多彩な山の姿と我々を受け止める懐の深さは富士山を凌ぎます。
 嬉しさもピークで、爆裂帯の先端まで行こうとした二人を制止してゴメン。どんなに余裕があっても時間を気にしてる私なんです。

Img_0604  最大の難所の横岳を歩きます。右も左も切れ落ちた崖。ギリギリの稜線。「横岳」とはよくつけた名前で、本当に横に長いんです。いつまでも終わらない緊張の連続。こいつは疲れます。素晴らしい景色だけが我々を癒します。

Img_0586_3  地図を見ながら爆裂帯の先端に行けなかったことを悔やむN森君。ゴメンって~。右に見えているのは赤岳頂上。横岳の頂上からは一時間半の距離。疲れもピークにきてます。さあ元気を出して行きましょう。
 次回は展望荘から赤岳と阿弥陀岳への登行をお伝えします。凄いです。

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2009年11月 1日 (日)

クロックス、トレッキング・レポート。

P1010651_3  御在所に登るのに登山靴を忘れていったんです。取りに帰るのは時間が掛かるし、しょうがないんで、そこまで履いていったサンダルのクロックスで登ってきました。山行記事に盛り込めばよかったのですが、反省の意味も込めて、簡単ですがクロックスのトレッキング・レポートをどうぞ。

■クロックスの良かったところ。
とにかく軽い。いつも履いているノースのVINDICATORは約500グラム。185グラムのゴム・サンダルは形を変えれば、素晴らしい未来が待っているような気がした。足元が軽いって、こんなに楽なんだと実感できた。クッションもしっかりあるので足へのダメージも少ない。柔かいので足裏から伝わってくる地面の状況が分かりやすい。よって体の体重移動等も素早くできて、足首をひねることもない。

■クロックスの悪かったところ。
爪先が強烈に痛い。こればかりはどんなグッド・ポイントがあっても拭いきれないバット・ポイント。やはり足首の固定されていない履物では、下りで足が前に 行ってしまい爪先がぶつかってしまう。強烈な痛さは遠い昔のいい加減な靴を履いているようだった。もう靴は忘れてきません!

■総括
ヒルや雨問題がなく、爪先が開放されているか足首が固定されているなら最高の山靴となる可能性を秘めている。様々なハイテク・サンダルは発売されているが、全ての条件を満たすものはない。とにかく、これは山に履いて行くものでない。登山靴を忘れるなんてもっての他だ!

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鈴鹿も秋になってますよ。御在所(郡界尾根~雨乞方面)。

P1010497_2  ロープウェイの影が、秋色に染まった山肌を走っていきます。御在所中腹は本格的に染まってきてました。真下には一の谷新道、右に見える中道のキレット、左の表道・大黒岩にも登山者が花盛り。バリの本沢にも、3組のパーティーが見えました。いよいよ鈴鹿の山も秋本番。ゴンドラの中も紅葉の話で持ちきりです。
 こんなことだろうと、今日は息子と静かな鈴鹿の秋を求めて御在所の西側へ。スカイラインが使えないのなら、禁じ手のロープウェイも有効手段。郡界尾根を使えば楽に雨乞岳に向うクラ谷登山道に行けます。スカイラインが不通になってからのあちら側は静かなものですよ。帰りは武平峠に戻って、スカイラインの状況を確かめながら沢道登山道を下山してきました。息子でも歩けるバリエーションルートで下山主体の山歩き。鈴鹿の秋を満喫してきました。

P1010480_2P1010650  まずはいつものスカイライン裏道登山口に駐車。駐車場はいつもすぐ一杯になり、路上駐車も溢れてますが今日は9:00始発のロープウェイにあわせて遅いんで、いつもにも増して凄い状態。しょうがないんでむりやり隙間に駐車。
 さて、息子に「はよ、靴履かんか~!」と言いながら、私も準備しようとトランクを開けてゴソゴソ・・。「あれ、オレ、靴ない・・」。そんなんです。家に靴を忘れてきてしまったんです。足元はクロックス。「え~!靴忘れてきたん?アホやな~」と息子に罵られながら、どうしようかと思案しましたが、家に帰るのもカッタルイんで、そのままクロックスで登ることにしました。まあ、足裏感覚の訓練と考えればいいですし、もうヒルくんも大人しくしてるでしょう。後ろのストラップは、長さを調整できるのに交換してあるんです。

P1010407 P1010482  現在の登山口は、蒼滝大橋の直ぐ横を降りて、湯の山温泉からの旧登山道を使っています。地図は登山口に掲示されているものを拡大しています。北谷の改修工事の為いつものコンクリート坂道はダンプの出入り口になっています。工事をやってるんで「銭浪ヶ淵」は赤土でまっかっか。すぐ下の「蒼滝」も「赤滝」と化しています。
 我々はその旧登山道、蒼滝大橋の下を通って湯の山温泉のロープウェイ駅へ向います。先週江野に来る用事があったんで、早朝にこの辺をぶらついてました。その時に蒼滝のトラバース道に掛かる橋が復旧してたのを確認済み。上の地図で「通行不能」と表示のある箇所です。トンネル向こうにあった迂回路を通らなくても良くなりました。さて行ってみると。

P1010485 P1010487  あれ?橋にリボンが掛かってるし、神事に使う榊もあるしと蒼滝不動へ行ってみると、橋の開通祈願の真っ最中でした。ということは・・、逆からですが我々が一番乗りですか?テープをまたいで来てしまいました。ごめんなさい。
 参列者をよく見ると、先生と奥様じゃないですか。なるほどこの旧登山道筋に小屋がありますから、利用者代表というところでしょうか。写真展のことなどを話しました。ようやく2年前の体力に戻ってきているんで、冬の穂高縦走にでも連れてってもらいたいです。クロックスは気付かれずに済みました。息子は話も聞かずに上空を行くゴンドラ撮影に夢中。

P1010501  快晴の秋空に鎌ヶ岳のシルエットが美しい。写真で見ると北アルプスの景色のようです。頂上レストラン・アゼリア横の展望台。頂上は既に紅葉は終わってるんですが、人でごったがえしていました。余りこの辺でうろうろしてると、息子が「100円望遠鏡を見せろ」やら「アイスが食べたい」やら言い出しますので、足早にスルー。御嶽大権現に向います。

P1010510  郡界尾根への入口を探して社を一周してしてきたら、息子が居ないんですよ。探してたらこんな所で寝てるんです。たった10分程度の大権現までの道のりなのに、それでも惜しまず休憩。先が思いやられます。
 大権現は毎月例祭が行われていて、周辺が整備されています。長者池も綺麗に遊歩道がつけられていますが、御在所に来てもここまで足を伸ばす人は少ないです。それでも今日は多いですね~。冬は国見岳からこの一帯は、よい雪の遊び場になります。

P1010523_2  大権現の裏側から踏み跡が伸びてますんで、トレースしていくと、テープが出てきます。最初は胸までくる笹を漕いでいく急斜面ですが、次第に傾斜もなだらかになります。テープは途中で見失うこともありますし、踏み跡もなくなったりします。でも地形図をしっかり見て忠実に尾根をたどっていけば、道を間違うことはないと思うのですが、どうでしょう。息子と道探しゲームをしながら進みます。地形図の郡界線がそのまま登山道です。GPSはとんでもない方角に向いていたり、ひとつ尾根を間違えたりしてる時もありますが、しっかり地形図をみていればその間違いも正せます。そういう練習にとてもよいコースかも。息子も「このテープは一旦尾根を降りる方向へ行けと言っっとる」とテープの張ってある意思を読んだりして、なかなかのもんです。とにかくまず人には合わないので、静かでいいですよ。秋の二次林。笹も足首くらいまでになってくると、息子も森を愛でる目が養われてきたのか、「すっごい気持ちええな~」と言います。

P1010539  このルートが登山道と交差するのは沢谷峠。その手前の急斜面の辺りで紅葉が色を増してきます。
 落ち葉も地面にかなり堆積してきて、クロックスの中は落ち葉のクズだらけ。中のクズを出そうと脱いだら、コロコロって転げ落ちていきます。そのまま止まらずに10メートル下へ。靴下で斜面を降りましたが、それはそれで気持ちが良かったですよ。そろそろ下りで爪先が痛くなってきてたんですが・・

P1010587  クラ谷登山道を過ぎて、さらに郡界尾根を進みます。今日のスタートでは雨乞岳は難しいので、1,014メートルのピーク、三人山を目指します。それも無理ですか?途中で休憩が多過ぎるのと、遊び過ぎ。楽しい山は時間が過ぎるのが早いな~。紅葉も一層美しくなり、落ち葉が真っ赤な絨毯の上を歩きます。ここまでずっと下降してきただけなので疲れ知らず。多少のアップダウンも軽くこなします。爽やかな風だし、汗をかいても、直ぐに乾いていきます。ヒルもいないし、本当に鈴鹿の最高のシーズンです。

P1010573_2  フィルム素材のブランケットを羽織って休憩。午後の日陰は肌寒くなります。ここが私の一番のお気に入りの場所です。そばを流れる沢は水場としては十分な水量。でも流れの音は静かで、森の音を聞くのに邪魔しません。窪地になっているので風もなく最高のテント地です。何度かここでテントを張っています。直ぐ上の稜線に出れば鎌ヶ岳の雄姿が目の前なんですよ。武平峠から一時間で、こんなに良いところは多くありません。暖かいブランケットにくるまって、息子も昼寝してしまいそうです。

P1010602 P1010605  結局ブランケット休憩が長引いて、三人山のずっと手前にあるコルからクラ谷登山道に降りました。967のピークに「二人山」と勝手に名前をつけ、頂に登ったことに。
 一般登山道に入ったら誰か人に会うのかと思いましたが、全くの無人。登山道も落ち葉で埋まって、ほとんど登山者の行き来がないことが分かります。スカイラインが通じてないと、こんなにも人が来ないんですね。御在所の裏道ばかりじゃ面白くないと思うのですが・・。

P1010624  山の西面に差す午後の日は、秋色をより深めます。歩いていると後ろに過ぎていく景色がもったいなくて振り返ってしまいます。沢谷峠付近の山の雰囲気も本当に最高。今日は天気も良いし、息子と来れて本当に良かったです。

P1010632  ようやくスカイラインに戻ってきました。沢谷峠から結構な距離があるんです。おまけに爪先が痛くて痛くて。
 それから、沢谷峠から武平峠に向う途中の二つめの沢で、変な赤テープがあったんです。二つ目の沢はかなり荒れていて、よく見ないとかなり上方にある登山道が目に入らないんですが、沢を下るように誘導するような赤テープが連続してぶら下げてあったんです。あれじゃ、初心者なら沢を下ってしまいますよ。安易なテープは止めてください!

P1010652  やっと、裏道登山口の車に到ちゃ~く。足の痛さからも開放されました。
 スカイラインの様子は別のレポートで。でもスカイラインが車で使えなければ使えないで、考えて山歩きするのも楽しいです。御在所の西面へは頂上の三角点から降りている尾根も使えます。これは息子ではきついですが、楽しいバリエーションコース。愛知川最源流域にアクセスするには今のところロープウェイを使うのが一番良い選択かもしれません。愛知川の紅葉は川の流れとが織り成す景色が最高に綺麗です。火曜日にでも行ってこようかな。爪の痛さと相談です。

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スカイラインは今。国道477号線。

P1010645_3  「あれ、もしかしてガードレールなん?ひもみたいやん」と息子。子供にとって自然の驚異は普段の生活とはかけ離れています。息子によい勉強になりました。
 昨年の9月の豪雨で甚大な被害を受けた国道477号線、鈴鹿スカイライン。その後沢山の方がレポートされてますが、昨日10月31日時点の状況をレポートします。
 スカイラインは上から下から、かなり整備が進んできてますが、最大の崩落場所であるここ、表道の登山道口から2カーブ目までには到っていません。まずここまで重機を運んでくる道を整備しているのが現状です。でもこれを直すには数年を要すると思うんですが、専門の方、どうでしょう?
 この崩落場所の崩れの残骸の上を歩けるだろうと近づきましたが、とても通れる代物ではありませんでした。素直に整備してある迂回路を通りましょう。写真は迂回路からのもので、一番の写真ポイントです。スカイラインと並行する沢道登山道は、一部補修されほぼ通れます。

P1010648  三ッ谷口の堰堤。バック・ウォーターにあった水は完全に埋まってしまいました。水は伏流となって流れています。濃い水色をして池のようになっていて、低い位置から見ると空と境目が分からなくなって綺麗だったんですよ。奥まで行ってないので小滝がどうなっているのか不明です。ここで何度もテントを張ったんです。鎌ヶ岳側から流れてくる水は飲めたんで、最高の水場と四日市を眺めるシチュエーション。今でも良いところです。

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2009年10月24日 (土)

テントのことなど。アライ・エアライズ、ファイントラック・ツェルトⅠ。

Img_0009 夜の扇沢駐車場の某所?。奥の林で風が出ても弱まるかなと考えたのですが、考えが甘かっんです。その夜吹いた風は猛烈で、吹き飛ばされそうでした。でもここは駐車場よりよっぽど静かです。扇沢駐車場は夜中途切れずに車が到着します。車中で寝るには駐車場所を探す車のヘッドライトの光が差し込んで眩しいですし、だいいちうるさい。落ち着いて寝れないんです。駅の軒下にテントを張る方も見えますが、あそこが一番うるさい場所です。到着した車は必ずあの前を通りますし、みんなトイレにやってきます。それに明け方に到着した人がそばをウロウロするんです。
   実は先日の扇沢で、エアライズのフレーム・ポールを折ってしまいました。ポールの継目が完全に入ってなかったようで、そのままスリーブに入れてテンションをかけてしまったんです。付属の補助チューブを持ってなかったのですが、テーピングで応急処置。ことなきを得ました。でもその晩は凄い風で、補修箇所がまた折れないかと眠れなかったんです。雨の中、N森君と同時にポールをスリーブに通してたんですが、私の方が焦ったようです。いつもなら1人で慎重にポールを組むんですが・・。極限まで軽量化にこだわったスカンジウム・ポールですから、デリケートに扱わないと簡単に壊れてしまいます。

Img_0338  翌週名古屋に行く用事があったので、駅前アルプスにポールを持っていったら、その場で修理してくれました。破損した部分のポールを取り替えるだけ。費用は交換用ポール代の482円のみ。ポールの中を通るショックコードが端の石突の中に結んであるので、それを解いて、ポールを交換して、再び結び直すだけ。自分でもできる作業です。親切な海坊主さん、全部やってくれました。
 ついでにツェルトの張り縄と自在を購入。ツェルトは半年前にオークションで格安で落札したんですが、余りに安かったので封も切らずに放ったらかしにしてたんです。ファイントラックのツェルトⅠです。早朝の近所の公園に行って試し張りしてきました。

Img_0296  ツェルトにしては上手に張れたと思いますが、どうでしょう?(ホワイトバランスをミスって写真の色はご勘弁ください) 色々工夫してみたんですよ。一般的にどんなツェルトでも、軽さを追求しているのでとても薄い生地で作られていますから、強度がないのと気温や濡れによる伸び縮みが激しいので、ツェルト生地がすぐにたるんできます。
 大抵ツェルトを張って1時間ほど経てば全体が緩んでみっともなくなってきて、みっともないのは良いのですが、いくら結露しないと謳われているツェルトでも内面は必ず結露しますので、中に居るとそれが体にくっついてきて気持ちが悪いことになってしまします。テントも同じですが常にピンと張られたものが理想です。さらにツェルトというものはフロア部が割れていますので、紐やホックで底割れを閉じています。そこには大きなテンションがかけられないようになっています。このファイントラックのツェルトもすぐに弛んでくるので、今年のモデルから各辺に濡れてもほとんど伸びないダイニーマのテープが縫いこまれています。私のは格安の昨年モデル。ということで緩まないようにちょと工夫してみました。

Img_0316_3 Img_0260_3  テンションをかける各ループにゴム紐を付けてみました。モンベルのステラリッジがヒントです。エアライズのフライの長辺の真ん中にあるペグダウン・ループもそうですが、ゴム紐が生地の伸び縮みを吸収してくれます。張ってみた結果は見た目には分かりづらいですが、一応ゴム紐作戦は成功です。ただ私の張り方が悪かったので入口側に上手くテンションが掛かってません。入口側のトレッキングポールは人の出入りの為にツェルトからやや離して立てるのですが、そのためにラインがやや下がってしまいます。ポールをもう少し長くしてラインを上げないとダメでしたね。まぁ、今朝の公園の芝は夜露でやや濡れ気味でしたが、1時間ほど息子と遊んでいてもツェルトがみっともなくなってくることはありませんでした。

Img_0262_7 Img_0252_2  想定外ですが、犬小屋のようなツェルトは息子にはピッタリサイズでした。私が朝ゴソゴソしてたら息子も起きてきて、いっしょに行くって言うんです。着いてきたからしょうがないんで、張ったツェルトに入らせてみたら、面白いくらいに息子の体に合ってるんです。息子も最初は「ちっちゃいな~」とか言ってましたが、出たり入ったりして、クンクン匂いをかいで・・って、おまえは犬か!? でもかなり気に入った様子です。
 140センチの息子の背丈なら、あぐらをかいても大丈夫。中で炊事をすることも可能? 雨がなければですが、シートを敷けば底割れも気になりません。シートはMPIのウェザー・ブランケット。これ何年も使ってるんですが、ホントいろんなことに使えるし暖かいし役に立つアイテムです。これも駅前の海坊主さんに勧めてもらって買ったんだよな~。1900円は完全に償却済です。

Img_0289_2  私も入ってみれば幅80センチで、足元にザックなど荷物を置いて、寝袋に入って、多少寝相が悪くても大丈夫みたいです。息子も言ってましたが、妙に落ち着きます。このまま暫く居たいような・・
 底割れを縫い付けることも考えてみましたが、現実的でないので、MPIのシートをバスタブ状にしてみようかと考えています。ツェルトが最高にライト・ウェイトな仕様の防水性のあるテントとして機能するなら、どんなに良いだろうと考えるのは人の人情。実際そう使ってる方もみえます。でも本来の使い方としては緊急用シェルターなわけですから、アイゼンを着けたままや、靴を履いたまま中に居ることができるのが、底割れのよいところです。床が地面なら火気を使っても気を使うことがありません。ツェルトに緊急用として本来の用途を維持しながらテントの機能を持たすには、防水性は不十分ですがテントマットかシートが普通のテントのバスタブの代わりになってくれると都合が良いです。ツェルトの周りに上手に溝を掘ることを忘れずにいれば多少の雨ならしのげるでしょう。

Img_0328  それから今回、このアライ・スティックペグを購入。去年の小梨平で隣のテントの方に教えてもらったのがこのアルミ製ペグ。一本168円と安い上に、曲がらないように神経を使うVペグに比べ、気がねなくガンガン叩けます。10グラムと軽くて、6グラムのチタンとかカーボンとか色んなペグがありますが、使い勝手のよさがペグには重要。頭がカギになっているのも良いところ。コストパフォーマンスの高い一品です。 16センチで、地面が土だと抜けやすいか?地面までしっかり打ち込みましょう。ハリガネ状の小さな輪があると、貫く時に便利とも教えていただきました。あのオジサン、今年も行ったのかなぁ。

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2009年10月16日 (金)

大願成就なる。黒部・下の廊下。山行編。2

Img_0087  チョーきもちいーです~。阿曽原温泉小屋の露天風呂。下の廊下の醍醐味のひとつ。このすし詰めの露天風呂にこそ入りたかったんです。来た甲斐がありました。山行途中で温泉に浸かれる贅沢を楽しめる山は、そう多くはありません。この長い道のりを歩いたからこそ最高の気分が楽しめます。「風呂に飛び込んだ」という表現はこの日のためにあったんです。温泉の名前「阿曽原」は「あぞはら」と読みます。語源は「熱い野原」→「アツハラ」→「阿曽原」。簡単すぎ。

Img_0088  露天は小屋からテン場を通って、10分ほど降りたところにあります。一時間毎に男女が交代で入ります。我々は17時からの部に入りました。特に時間の指定はないので、次の19時からの部に入っても構いません。食事は指定されて18時30分から30分間。30分の間にカレーのお代わりは何杯でも自由。N森君、3杯も食べてました。
 本日小屋に泊まるのは、今シーズン最高の130人!定員50名の小屋ですから、もう大変です。先週予約の電話を入れたときは、時すでに遅し。「予約扱い」は既にいっぱい。「予約扱い出来ませんけど泊まれますよー」とお答えいただきました。つまり布団は2人に一組扱いということ。ところが本日は今シーズン最高の人出で、なんと2.5人に一組の布団だったんです。つまり2枚の敷布団に5人が寝るんです。テントみたいに頭と足を互い違いにして寝ました。臨時の寝場所となった食堂には床一面に人間が敷き詰められました。写真がなくて残念。寝返りも打てません。一応シュラフ持ってきたんですが・・。。小屋のオヤジさんに、「お前ら用意いいな」とオダテられたものの、掛け布団のない結果はどういうことですか?トイレに起きて歩く時は、他の人を踏んでいきます。(爆)

Img_0159  朝4時過ぎに出発しましたが、谷深い黒部渓谷に日が差したのは7時前でした。欅平の列車の時間は9時18分。色んな情報が飛び交いますが、まずこの列車に乗らないと、その後の列車では普通の観光客の後回しにされて、帰りがずっと遅くなってしまうかも。M君とT嬢もこの列車を宇奈月で待ってくれてます。先を急ぎたいんですが、すし詰めの寝床では、ろくに眠ってないんですよね。これも醍醐味の内なんですけど、私もN森君も疲れがピークに来てました。

後半は川から離れますが、地図を見るとずっと同じ標高970メートルを歩く水平歩道がまだまだつづきます。小屋で作ってもらった朝弁当を食べようとしたら猿が現れました。猿から離れるまで朝食はお預け。動画の猿の姿と鳴き声が確認できますか?志合谷のトンネルは実に5分の距離。真っ暗なトンネルをヘッドランプの明かりを頼りに歩きます。

Img_0179  最後は蜆(シジミ)坂を一気に350メートル下ります。送電線の鉄塔からは直下に欅平の駅が見えています。ようやくここまで来ました。弱音を吐かないN森君、でも膝は限界に来てるのが分かります。私も足の震えが抑え切れません。私の挑戦にここまで付き合ってくれてありがとう。本当に感謝します。2年前に黒部ダムの坂を下って、小鳴沢で捻挫。そこまでしか知らなかった下の廊下は、そこからが本当の姿だったんです。素晴らしい景色に心を奪われました。でも本当に感動したことは、ここまで一緒に歩き通せたことです。30キロの距離を楽しみながら歩けたのは、N森君のおかげ。下の廊下の酸いも甘いも味わい尽くせた満足感を、一緒に共有できた仲間がいたことに感謝です。
 しかしこの下り坂、長いのってなんのって、これほど急な登山道を作りますか?逆方向には死んでも歩きたくないですね。欅平駅の喧騒が聞こえだしてきたころに携帯が鳴りました。M君、欅平に居るって言うんです。あの時はごまかしてましたが、とてもホッとしましたよ。二人でこんなところまで迎えに来てくれてありがとう。

Img_0182  とうとう着きました。N森君、最後にいいポーズ決めてくれました。今回のN森君に不満があるとしたら、写真の被写体としてイマイチだったこと。山のスケール感と、その場の臨場感が出るのは、画面に入っている人間次第なんです。最高のポイントでもどんどん歩いて行っちゃうんで、何度もシャッターチャンスを逃しました。まあ、先を急いでたのは分かりましたが。N森君が急いでたのに、私は写真の為にいつも遅れて歩いて、ちょっと苛つかせてましたか?(笑)

 欅平からの黒部渓谷鉄道は素晴らしかったです。2年前に嫁さんと息子は、これを往復したところで捻挫した私と連絡がとれたんです。迎えに大町まで戻らせて悪いことをしました。でも息子もまた乗りたいといっていた鉄道は、奴の言う通り素晴らしい景色を見せてくれました。水泳大会どうだったかなぁ。

Img_0228  「キトキト寿し黒部店」が改装中で、慌てました。ここの寿しを最高に美味く食べるために、下の廊下を歩いてきたんです。(ちょっとオーバーですか。) でもそこから8号線を10分も走ったところに魚津店がありました。ピチピチの日本海のネタが回ってます。写真撮影用に並べた皿から目を放すと、いつの間にか、いくつかの寿しが無くなってじゃないですか!山で丸二日間、行動食とカレーだけで過したお腹に新鮮なお寿司、もう最高ですよ。焼肉と寿司が大好物のM君も凄いピッチ。T嬢と楽しい旅が出来たでしょうか。

002  昨日T嬢からメールが届きました。貼付されていたのは、びっくりするほど綺麗な写真でした。立山は素晴らしかったようです。帰りの渓谷鉄道では黒薙温泉の部屋から眺める景色を、楽しそうに語ってくれていました。M君とT嬢には、単なる私たちの送り迎えになって欲しくないと気を使いましたが、十分旅を楽しんでもらえたようです。

P1010374  下の廊下は私個人の挑戦のつもりで計画し、あしかけ3年の月日を経て今回無事完歩出来ました。記事の中にも書きましたが、予想通りに歩き応えのある山行を歩き通せたことにとても満足しています。けれどもこれは何より、支えてくれた皆さんのおかげだと感謝しています。参加できなかったH場君には、2年前、捻挫をした私と自分のザックを担いで何キロも歩いてくれたことを本当に感謝しています。今年こそ彼と下の廊下を歩きたかったです。今回一緒に歩いてくれたN森君の方が頼もしかったですが(笑)、H場君のキャラクターが山に無かったのが我々二人には寂しかったです。2年目にはA野君とI村君も計画に参加してくれてましたが、今回は残念ながら参加できませんでした。いつか皆でここに来よう。その時にはM君とT嬢がまた無理を聞いてくれるかもしれません。今回は本当に助かりました。N森君、最近ずっと週末も一緒のような気がしますが、そうなってしまってることを楽しんでいます。今回は三日も一緒に居ましたが、相当な我慢でへそ曲がりな私に付き合ってくれて感謝しています。そしていつも私の勝手を許してくれている嫁さんと息子に心から感謝します。本当にありがとう。
 最後に無事に帰らせてくれた山の神にも感謝します!うれしい~。

関連記事≪ありがとう、Hくん!黒部・下の廊下、撤退。≫

 

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大願成就なる。黒部・下の廊下。山行編。1

 「道は川から直立している岩壁に刻まれている。崩壊された岨道はますます狭く峻しくなり、歩くよりもへつりの方が遥かに長くなった。」(冠松太郎「黒部渓谷」)

 集中力を途切れさせることはできません。全行程の大半が動画にあるような、断崖絶壁へ足元が切れ落ちる登山道。道幅は1メートルもありません。滑落すれば怪我ではすまないでしょう。ここを歩くコツは、高所の恐怖に麻痺してしまうこと。N森君も最初は腰が引けてます。でも人間の慣れとは恐ろしいものです。後半は相当な高所にも関わらず、まったく平気な歩きっぷりでした。もう、どうにでもなれ!という感じ。
 ただこの下の廊下の厳しさは、この切れ落ちた水平歩道だけではなかったんです。それは全長30キロメートルに及ぶこの登山道の長さにありました。歩行時間は一日目だけで9時間以上。まだまだ登山初心者の我々です。下の廊下は、予想に違わない本当に厳しい山行になりました。「この二日で大人になった」、山行を終えたN森君の弁です。(どこが?と嫁さんに叱られそうですが・・) 計画から丸2年の時間と、30キロの距離。黒部川・下の廊下、ようやく完歩して大願成就なりました。

P1010354  この丸太ハシゴがいかにも滑りそうで、怖さ倍増。黒部別山谷の上流、屏風岩の大へつりにある高巻き。20メートル登ります。落ちたら真逆様。更に30メートル、合わせて50メートル下の黒部川に転落です。一旦登ると、直ぐに20メートルを同じようにハシゴで降ります。これがもっと怖い。「コワ過ぎ~」とか声を出しながらでないと正気でいられん!

Imgp2650_2P1010365_2  命からがらハシゴを降りてきた誰かさん。お尻が大きいのは、カメラのレンズで強調されてるからです!これ、懸垂下降した方が安全なんじゃない?一部一部はいつもの沢の危なさと同等ですが、連続するそれとスケールの違いでもう大変です。
 右の写真は、下の廊下唯一の渡渉、黒部別山谷出合です。かなり少なくなりましたが雪渓が残っていました。谷の奥にはスノーブリッジも。N森君、アゾロの重登山靴で軽快に石を渡ってるんですが、実はあちこちで滑りまくるんです。後ろから見ててもヒヤヒヤするんです。最初はプライドを傷つけてはと黙ってたんですが、後半はもう我慢できなくて、オイ~!

 凄いスケールの峡谷。白竜峡です。対岸に落ちる滝は垂(タル)沢からの流れ。冠松太郎が「神澤」と呼んだのはここのことでしょうか。

「棒小屋沢剣沢の落口(十字峡)から、この深澤に至る間の黒部川は、おそらく全流を通じて、最も流水の壮美な所で、その景観は、日本に比類ないものということが出来るだろう。」

 とにかく素晴らしいとしか言いようがありません。動画で少しは雰囲気が伝わるかもしれませんが、これ程深い谷がこれだけ明るく、日本らしい渓谷美をすごいスケールで映して、我々の前に姿を現していることが信じられませんでした。ただ息をのむばかりです。

P1010397  エメラルドグリーンの釜に7メートル直爆が、剣沢の水を落とします。剣沢を渡る吊り橋からの眺め。水は釜から写真上部に見えている黒部川へ流れ込みます。下の廊下で一番有名な場所、「十字峡」です。黒部川に西から剣沢、東から棒小屋沢が注いで、川が十字路になっています。冠松太郎が命名。
 黒部川の水はダムの水で残念ながら濁っていますが、剣沢の素晴らしく透き通った流れを見ると、ダムの出来る前の黒部川が今よりももっと美しい渓谷だったことが想像できます。過去の水量も今は発電のために取水してますから、数倍はあったといわれています。両側から流れ込む水で、川が煮えたぎっているように見えたと冠は表現しています。黒部川の水は濁ってはいるのですが蒼く濁っていて、下流の仙人ダムでは素晴らしく蒼い色を見せてくれます。

P1010401

 この高さ、どうなんですか! 阿曽原小屋のHPでは川までの標高差は90メートルとのこと。人の救助で降りたときに計測したらしいです。下の廊下ナンバーワンの写真スポット。落ちた人は写真のポーズをしてる時に・・。「N森~、ポーズするな!」叫んでもさっさと歩いていくんです。後で聞くと、一日目は足元をずっと見てたんで、周りの景色を見ている余裕がなかったらしいんです。まぁ、このあたりから相当な疲れが出てきたんです。思えば10キロ過ぎの十字峡に着く前辺りから、チェックポイントのシャワーを潜る沢はまだかまだかと言ったんですよ、N森君。ふざけてるのかと思ってたんですが、彼も相当疲れてたんですねー。ぎりぎりの登山道に精神的にも参ってたかも。
 全行程のほぼ中間地点。15キロは歩いています。でも小屋まではまだ7キロ近くあって、私も明るいうちに小屋に着けるのか心配になってきました。日が陰ると体が冷えてきて、体力がどんどん奪われて・・、でも足だけは勝手にドライブしていきます。まったく、この下の廊下は、歩き応えのある道なんですよ。

Imgp2677 Img_0047_2  ようやく仙人ダムに着きました。送電線のトンネルが見えてきたときは嬉しかったです。吊り橋を過ぎた広場で寝転んであんぱんを食す私。(いつの間に撮った?)あんこで生き返りました。仙人ダム湖の青がとても美しい。なんの成分でこんな色になるんでしょう?

Img_0061 Img_0062_2  発電施設専用のトロッコ列車軌道橋と仙人谷駅。トロッコは黒部ダムから欅平まで地下を通っています。定期的に見学会が開かれているようです。平日だけみたいで、また定年になったら来ます。

Img_0074  しかしまた仙人谷からは一気に標高を100メートル上げる急登。これには二人とも閉口。さらに水平歩道はまだ終わりません。クゥ~。着かず離れずだった二人組とも話したんですが、「夢の下の廊下は甘くはなかった」という意見で一致。がんばろう!
 阿曽原温泉小屋までは素晴らしい森が続きます。ブナ林は森の水を保ち、黒部川の水を守っています。さあ権現峠を越えて一日目のラストスパートです。小屋には山の秘湯が待っています。登山者だけの温泉。
 これでも30キロの中のほんの一部の話だけです。まさに下の廊下は、人生になぞらえられるほどの長き旅なんです。次回は阿曽原温泉小屋からの山行をご紹介します。

・関連記事≪ありがとう、Hくん!黒部・下の廊下、撤退。≫

・開発前の下の廊下の映像は、黒部ダム・オフィシャル・サイトムービー第2章「ダム建設開始≫でどうぞ。一瞬ですが、熊が流される映像→新越沢→白竜峡→十字峡が映っています。物凄い水量なので最初は位置の判別が付きませんが、下の廊下を通った方なら何度も繰り返して見てもらうと、もしかしてあそこ?と分かるはずです。黒部川は、どえりぁ~水が流れとったんだわ。
・同サイトの≪ムービー第4章「くろよんの今」≫では、オジサン二人が内部トンネルを巡視する映像に続き、ドアを開けた向こうにダム下流側が映し出され、黒部の凄い積雪が確認できます。下の廊下が秋まで積雪で通れないことにピンとこない方は、世界でも屈指の黒部の積雪量をどうぞ。

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2009年10月14日 (水)

大願成就なる。黒部・下の廊下。旅行編。

P1010280_2  黒部ダムの観光放流です。私たちのいる橋のところから500メートル以上離れてるんですが、凄い迫力で迫ってきます。音も地響きのよう。あの壁の向こうには、とてつもない量の水が堰き止められています。考えるだけでも怖いですよ。この辺りの紅葉は始まっています。昨日の風で秋が深まったようです。
 ここまでは急な下り坂。膝に爆弾を抱えるN森君は慎重に下降。私も前回の轍は踏まないように、足元をしっかり確認しながらの歩行を心がけます。黒部川の雰囲気、漂いますね~。

Img_1132  3年前の写真です。この下の廊下にやってきて、小鳴沢で足を捻挫したんです。(詳しくはこちら) その時は、今回は残念ながら参加できなかったH場君と乗り込みました。捻挫の後、山から離れること数ヶ月間。リベンジとして迎えた2年目は、天候に裏切られて西穂慰安旅行に変更。今回はなんとしてもこの山行を成功させたいと思っていました。今回のパートナーは同期入社でスーパー?アウトドア・マンのN森君。彼も昨年のリベンジ計画から参加してくれて、満を持しての登場。そして、我々の送り迎えの依頼に快く応じてくれたM君とT嬢。さて、みんなの協力で「下の廊下」、出発です。

Img_0004_2    気合の入った出発の前に前夜祭。一日目の夜は扇沢でテント泊。豊科インターを降りて大町市内のファミレスで御飯を食べる計画だったんですが、スキーバッジテスト1級のN森君にとって、この周辺はお庭。焼肉にしようとの一声で、計画変更。私も行ったことあります。昔、白馬方面のスキー場からの帰りは、とても道が混んだんです。そんなときに寄ったのがこのお店、「焼肉ソウル」。普通のメニューもあるんですが、焼肉定食がお値打ち。十分な量のお肉がついて1,800円とは昔と変ってません。サッパリとしたお肉で旨い!N森君と私の若かりし頃を語りながらの楽しい宴となりました。(オヤジの話はくどかったですか?)

Img_0006  その後は、計画通り「湯けむり屋敷・薬師の湯」へ。立山プリンスホテルなどの高級温泉ホテルが建ち並ぶ大町温泉街の一角。立ち寄り湯で、広い露天風呂からの星空が美しいんです。この温泉が気に入ったT嬢の湯上りを待つ間、テレビでまったり。なにか、明日山に行く雰囲気ではないような・・。焼肉に温泉と、下の廊下の前にちょっとハシャギ過ぎですか?

Img_0014  ご自慢のエア・マット「サーマレスト」をテントの中で膨らますN森君。昨年の「下の廊下」計画時に買ったまま未使用だったんです。何もせず置いておけば膨らむのがうたい文句の「プロライト4」ですが、自ら空気を入れなければいけないことがご不満なようです。でも触って見た感じは、値段だけのことはあります。たっぷりとした厚さとクッション。畳んだらコンパクト。羨ましいです。
 残念ながら扇沢は小雨。駐車場にはエアライズだけ設営して、M君とT嬢は車中泊。夜半からは風が凄くなり、張り縄もせずに寝たんですが、テントが浮いてくるほどの風に睡眠は中途半端。扇沢の標高は1,400メートル。寒~い。でも翌朝の赤沢岳は凄い景色になってたんです。

Img_0017_3  頂上部は冠雪。既に天候は好天に向っています。朝日が赤沢岳を紅く染めています。立山山頂部は紅葉の真っ盛りで、そこに雪が降りましたから、素晴らしい景色になってるんではないでしょうか。写真好きには堪らない瞬間。この季節一日あるかないかのタイミングで、M君とT嬢は立山黒部アルペンルート頂上部、室堂に向います。彼らがこんないい景色を見にいけるなんて、計画をしたのは私なんですが、ちょっと心穏やかじゃなかったです。羨ましい。

Img_0018  朝6:30始発のトロリーバスで、赤沢岳山腹を貫くトンネルを通り、黒部ダム駅に到着。ここで一旦彼らとはお別れです。彼らは室堂を往復。多分、一生のうち一度か二度出会えるかどうかの景色を見てくるんではないでしょうか。今度会うのは、富山県側の宇奈月温泉。彼らには黒部渓谷鉄道黒薙駅から更に山の中にある秘湯、黒薙温泉旅館を予約しておきました。こんな機会にしかまず行くことがないでしょう。とても雰囲気のある温泉のようです。楽しんできてくれると良いです。
 それでは次回はいよいよ「下の廊下」本編をお送りします。

関連記事≪ありがとう、Hくん!黒部・下の廊下、撤退。≫

今回の山行ルートはこちら≪ALPSLAB虫眼鏡≫
 

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2009年10月 1日 (木)

GPS地図の見え方。Garmin Oregon。

Img_0389 先日読者のYさんという方から頂いたコメントのおかげで、地図表示にはNautical(海図)モードというのがあったと知りました。ありがとうございました。なんだそんなことと言われる方も多いと思うんですが、私にはビックリだったんです。地図製作者のいどんなっぷさんにも親切にしていただいて、色々と勉強になりました。通常モードとNauticalモードの違いを”いどんなっぷ”地図で比較。一番良く使うよく使う80mスケールと、その上の120mスケールで表示してみました。

左:通常モード      右:Nauticalモード
・80mスケール

172_3 434

・120mスケール
183 440

 通常モードでは長者池が水色になっています。私のOregon、実は今まで設定はずっとNauticalモードだったんです。Nauticalモードの場合水場はみんな白で、そんなもんだと思ってたんです。水色になったのには感動しました。等高線は通常モードの場合かなり黒っぽくなりました。Nauticalモードの茶色い等高線ですが、スクリーンショットではかなり薄く見えますが、今までで使ってきて困ったことはありません。ただ実際明るい屋外で使ってみると、通常モードのほうが等高線は読みやすいと思います。120mスケールでは等高線が混んで見難いですが、色んな混みかたの場所がありますので一様には言えません。現場ではタッチパネルで常に拡大縮小を繰り返してますので、山の状況を判断しやすいスケールを無意識に選んでいる感じです。またそれをリアルの地図にフィードバックしたり、またOregonに戻ったり、その他色んな情報を駆使して状況判断をします。実際のところ、その場でGPSはただの情報ソースの一部でしかないですから、このレベルの地図の見え良い悪いはそれほど重要ではないと思うのですが、どうでしょう?

31 69

129_2 101_2

Nautical(海図)モードにするには、
Main Menu > Setup > Marine >Marine Chart Mode
で、Nauticalを選びます。
いどんなっぷさんに教えていただきました。

それからもうひとつ、通常地図では太く表示される50メートル線(計曲線)についても質問したところ。

>パソコンでの表示では等高線は太さの差で表示されていますが,
>GPSでの表示では太さではなく
>色の違いで表示される機種がほとんどです。
>ブログの画像でも,計曲線と主曲線で色が若干違っています。

とのことでした。オレゴンを一見して色の違いを判断できない私の目は、もう年寄りの目みたいです。計曲線が見えてなくても補助数値が出てるんで決定的な不便はないのですが、イメージの中で紙の地図と同期する時にちょっと・・。・・やっぱり太い計曲線が欲しいです。ガーミンの仕様ということもありますが、いどんなっぷさん、今後の改良をお願いします。

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2009年9月29日 (火)

伊吹山の懐へ。伊吹山・笹又道。

P1010225_3  森を歩いていると、標高700メートル辺りからミズナラやブナが見えます。花や紅葉の季節を外れてるからでしょうか。この登山道はとても静かですねー。あの賑やかな伊吹山とは思えません。伊吹山と言えばスキー場からの登山道しか思い浮かばなかった私は未熟者でした。最近になって伊吹山の登山道はスキー場からだけではないことを知りました。そのひとつがこの笹又登山道。南のスキー場側が伊吹山の表とするなら、笹又道は裏側から。ちょうど伊吹山の北側を歩きます。植林を抜け、時折見せる自然林の素晴らしい雰囲気にハッとさせられます。トップシーズンの花の種類も、こちらの笹又道が多いと聞きます。

P1010133_2 P1010131_2 登山口のさざれ石公園については次回の記事で紹介しますが、とても興味深い場所でした。ただそこに車を置いたのは失敗でした。さらに農道を行くと、もっと上の方に整備された駐車場があったんです。さざれ石公園に寄った後は、もう一度車に戻って上の駐車場に車を置くべきでした。上の駐車場まで、かなりの距離です。立て札に、これ以上先は行き止まり云々書いてあって、それに惑わされたんです。下山時にうんざりしました。くねくねした農道を登山道的道を通ってショートカットしながら進みます。ふもとからスカイラインが見えているんですが、本当の登山道にはまだたどり着けず。このときには知らない上部駐車場にすらまだ着いていません。右の写真は素晴らしいショートカット道。石積と竹林に癒されます。道路の足元には、たぶんオンシーズンなら素晴らしい花が咲き乱れているはずの草たちが生息しています。

P1010151_2  冒頭に書いた自然林は素晴らしいです。この笹又登山道は昔はかなりの藪道だったらしいじゃないですか。今は山岳会の整備でとても快適な道になっています。そういえば登り始めの道路脇には日本山岳会東海支部の播隆上人の碑が水場と共にありました。この登山道の最初の方の急登は、もとからついている仕事道をたどってるんでしょうがないでしょう。途中にはさざれ石の混じる石積で囲った休憩場所も作ってあって、一本取れます。その前に何本も休憩してるんですが・・。さあ先に見えている明るい場所は、尾根筋の開けたすすき野です。

P1010162  風ですすきが穂を揺らします。もう秋が始まっているようです。大きな雲が上空をどんどん流れていって、朝に比べれば日差しも差してきました。もう下山してきている初老の男性とすれ違いました。朝は全く視界が効かないほどガスっていたとのことです。

P1010164  スカイラインの下20メートルほどをトラーバースしていく登山道。こここそ笹又登山道のハイライトです。木の生えない岩肌の見える斜面を高原植物が覆います。その中を登山道が続き、この風景の中を歩いていると北アルプスを歩いているような錯覚におちいります。後で山頂の博物小屋のおじさんに教えてもらったイブキレイジンソウ等たくさんの高山植物が咲く花道。渡る風が最高に気持ちがイイです。ここまでの苦労と汗が飛んでいきます。

P1010176 北尾根縦走路との合流地点。「静馬ヶ原」と呼びます。写真上部へ伸びていっている道が北尾根道です。県境稜線を歩き、国見峠までどれくらいあるんでしょう。見えているピークから降りてくる斜面は、息子のいる辺りを底に再び伊吹山に向けて駆け上がっていきます。この鞍部のゆったりとした景色を息子も気に入ったみたいです。息子が撮っているのは、南へ伸びていくスカイライン。「まだあんなに道路を歩かなあかんのや」と言いながらパチリ。

P1010185 P1010191  先ほどの静馬ヶ原からスカイライン道路に上がって、約2キロ弱歩きます。スカイラインに車は少なかったのですが、駐車場には結構な台数の車。ここからは南側の遊歩道で快適頂上散歩です。

P1010208_2  登頂!山頂の展望は効きませんでしたので、ヤマトタケル像との記念撮影も早々に切り上げ。早速お目当ての小屋の食事。たいしたものはありませんが・・

P1010198  息子、ぜんざいが売り切れだったのでガックリ。別の小屋に行くのも面倒なのできつねうどんを注文。これが山菜ものったボリュームたっぷりのうどんだったので、息子も気を取り直しました。やや甘い田舎風の味付けでした。温まった体は座敷で横になると、寝てしまいそうになる心地よさ。ビールは自制。息子も寒いのでソフトクリームは要らないとのこと。

P1010209  静馬ヶ原を下りま~す。ってちょっとお話を飛ばしそうに・・。実は頂上駐車場からスカイラインを歩こうとしたら車が多くて側道を歩くのも危なかったんです。息子も単調な道路歩きを避けたい様子。それで駐車場に戻ってヒッチハイクしたんです。子供を連れてると和やかに話せます。短い距離ですが乗せていただきました。カローラ・ワゴンの年配ご夫婦は名古屋ナンバーのとても良い方でした。お礼に、大きいレンズを付けてカメラを構えてる人たちはイヌワシの撮影をしている人たちだとか、笹又登山道や北尾根道のことを説明して差し上げました。とても喜んでいただいて、息子はミカンを頂戴しました。下山途中に食べましたよ。う~ん美味しい。親切にしていただいてありがとうございました。

Rimg0038  キオンですか?とても沢山咲いていました。トリカブトとイブキレイジンソウは間違えそう。花の名前は苦手ですが、花を見るのは大好きです。この伊吹に来て一番反省したのは、山の花について勉強不足なことです。伊吹山に来て、花のことを知らないのは、山の魅力を十分に堪能してるとはいえないですよねー。次回までに勉強してきます。

P1010241  帰りに寄った春日モリモリ村のお風呂は、こんな立派なのに大人400円、子供200円と破格の安さ。どうしてもっと満員にならないんですか?二人でゆーっくり入らせて頂きました。
 今回の伊吹山は表の顔とは違う伊吹山が見れました。この春日モリモリ村の辺りもそうでしたが、アプローチ途中の村々は山中の田舎らしい風情でとても落ち着いています。最後のバス停の古屋には「海戸神社」があり、鳥居の横から湧き水が溢れています。この周辺には伊吹山からの湧き水が多いと聞きます。豊かな自然を感じることのできる静かな登山道。次号でご紹介する歴史の話。伊吹山はとても懐の深い、やはり百名山たる素晴らしい山だったんです。地図を持って、「さざれ石公園」の名前だけ確認して家を飛び出してきましたが、思いがけず良い山行になりました。あ~山はいいなぁ。

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付録(伊吹山の懐)。さざれ石公園、揖斐川町・笹又。

P1010227_3
♪さーざーれ~ いーしーの~、
 いーわーおーとーなーりて~♪

ここは国歌「君が代」発祥の地、揖斐川町・笹又。今まで何を歌っているのか気にも留めなかった君が代ですが、「さざれ石の岩音鳴りて」と歌っています。ここは日本で唯一「さざれ石」が産出される場所で、「君が代」 がまず和歌として歌われた場所なんです。今回は伊吹山登山口で出会った「さざれ石公園」をご紹介します。

 君が代発祥の経緯は写真をどうぞ。またそれを世に知らしめた小林宗一氏の功績を讃えた碑の写真もどうぞ。
P1010125_2Rimg0003  特に気になったのは、小林宗一氏の経歴で、「三重県菰野町の見性寺で勤学修行」とあるところ。知ってますよ。見性寺は菰野藩主土方家先祖代々の墓を守る由緒正しき禅寺で菰野駅の南側にあります。へぇ~そうなんだ。昔聞いたことがあるんですよね~。菰野町の関係者の人が菰野町に縁のある岐阜の人の碑を定期的 に訪ねてるって話を。記憶が繋がってきたような・・。それから先日のお金明神探索にも関係してくる木地師、惟喬(これたか)親王、君ヶ畑など、西尾本フリークには聞き 逃せないキーワードがずらり。惟喬親王は弟との天皇後継争いに敗れて鈴鹿山中に籠ったんですが、家臣の藤原石位佐衛門は「君主、惟喬親王は永遠なんだぁ~」と歌ったのでしょうか。君が代の一般的な解釈としては、「君」は天皇を指していることになっていますが、元々は家臣が主人を歌った歌だったのかも。この地への訪問は、何も知らずにやってきましたが、わたし的には大発見の訪問となりました。(かなり年寄り臭いです。)

P1010126  WIKIによると、国歌としての「君が代」は最近になって法制化されて議論となっていますが、実際に使われ始めたのは明治初期。「日本が開国した時点において、外交儀礼上欠かせないものとなっていた。」とのこと。「古今和歌集」に詠み人知らずとして載っていたものから明治政府によって海軍歌として選定されました。和歌にメロディーをつけるのに相当苦労したそうです。そうですよね、もともと音階をつける前提はないんですから。

P1010230_2 P1010232  柵に囲まれたさざれ石の横には元中曽根総理の筆で「君が代発祥の地」と刻まれた碑があり、またこの奥の大堰堤にはポップアーティスト日比野勝彦の絵が壁面いっぱいに描かれて います(だいぶハゲてます)。この場所周辺が「さざれ石公園」として整備されていて、粗末ながら記念館もありました。みなさん是非ご訪問を。揖斐川の鮎ヤナ と「谷汲さん・華厳寺」参りとのセットで来て、本文のモリモリ村に寄っていくのが西美濃の醍醐味満喫ツアーです。鮎ヤナは「岡島ヤナ」へどうぞ。

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